映画レビュー

映画『七つの会議』のモデルとなった会社からタイトルの意味まで

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『七つの会議』のモデルとなった会社と噂

  • 神戸製鋼

映画『七つの会議』は、「東京建電」という企業が舞台です。

そのモデルとなった会社に、神戸製鋼の名が1番よく挙げられています。

2017年10月に、神戸製鋼の不正(銅やアルミの部材が基準の引張強度に関するデータ改ざん)が発覚したことと 『七つの会議』 のスト―リーが近いと噂されました。

ですが、小説『七つの会議』の掲載時期が2011年5月~2012年5月の間であり、この説は否定されています。

  • パナソニック

『七つの会議』のモデルとして、パナソニックが挙げられることがあります。

その理由は、やはり企業の不正です。

パナソニックは、2018年に不正会計や賄賂などでニュースになりました。

しかし、こちらの説も小説『七つの会議』の掲載時期と合致していません。

  • 東京電力

これは単純に名前が似ているということかもしれません。

「東京電力」が「東京建電」のモデルになったのでは? 

と噂されました。

東京電力といえば、忘れられないのが2011年の事故です。

小説が掲載されていたのが2011年~2012年ですから時期的には合致します。

『七つの会議』にモデルとなった企業はない

結論として東京建電を含め、『七つの会議』のモデルになった企業はありません。

池井戸潤さん自身が取材で『七つの会議』のモデルはないと明言しているからです。

『七つの会議』のタイトルの意味は?

原作は連作短編集の『七つの会議』は、7つの短編で7人の主人公がいる設定でした。

ちなみに映画であった会議も、全部で7つです。

  1. 「営業成績報告」会議
  2. 「パワハラ委員会」の会議
  3. ドーナツ無人販売の「職場環境改善」会議
  4. 原島が一課長になった後の「営業成績報告」会議
  5. 「役員」会議
  6. 事情を知る者の話し合いが開かれた「屋上」会議
  7. 「御前」会議

なお、公式からタイトルの意味の発表はされていません

また『七つの会議』を手がけた福澤克雄監督も「会議が七つあるわけではない」と、会見で発言しているため、タイトルの解釈は個々に委ねられそうです。

『七つの会議』の意味に企業関係者7人説

登場する7人の企業関係者がタイトルに絡んでいるという説です。

『七つの会議』の舞台となる東京建電から4人、他企業から3人です。

  1. 八角民夫
  2. 北川誠
  3. 原島万二
  4. 坂戸宣彦
  5. ネジ六の三沢逸郎
  6. トーメイテックの江木恒彦
  7. ゼノックスの徳山郁夫

以上の7人が物語を回していくからタイトルになったという解釈です。

『七つの会議』の意味に経営が傾く7つの兆候説

  1. 経営者が景気の話をする
  2. 自分の会社よりも他社の事柄に口を出す
  3. 経営者が自分よりも優れた能力を持った人間を雇わない
  4. 管理職が多く実行部隊が少ない会社
  5. お茶を出す部下がいる
  6. 部下が会議で何も言わない
  7. うちの会社は馬鹿ばっかりだからと発言する経営者

これは映画だけに留まらず、一般企業で提唱されている「7つの兆候」です。

上記のような社風が該当する企業ほど、経営が傾いてしまうのです。

このように、映画『七つの会議』のタイトルには様々な解釈ができます。

まとめ

すべての日本人に問われる働く「正義」を見つめ直す機会が、映画『七つの会議』にはあります。

売り上げが絶対の会社における、本当に守るべき信念とはどのようなものでしょうか?

映画『七つの会議』では、ぐうたらサラリーマンの八角にスポットが当たるのかと思いきや、必ずしもそうではありません。

また本作は、伏線回収も素晴らしいです。

この機会に、企業犯罪エンターテインメント『七つの会議』を鑑賞してみてはいかがでしょうか?

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映画大好きライターの「とけい」です。