スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『プライベート・ライアン』冒頭の約20分には、戦場のリアルが詰め込まれています。
そのため、多少グロいかもしれません。
そんな「兵士があっさりと死ぬ過酷な戦場を描いた」ストーリーの中で、本作に多くの疑問を与えたのがアパム伍長でした。
- 『プライベート・ライアン』は実話ベースだった
- アパム伍長をネタバレ考察
2ページ目から、ネタバレを含みます。
それでは、『プライベート・ライアン』のあらすじから見ていきましょう。
『プライベート・ライアン』のあらすじ
『プライベート・ライアン』は、第2次世界大戦が舞台です。
フランスでのノルマンディ上陸作戦の後、ミラー大尉にある指令が下されました。
三人の兄を戦争で失ったジェームズ・ライアン二等兵を探し出して、帰国させよ
果たして、上手くいくのでしょうか……?
作品名 | プライベート・ライアン |
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監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
公開日 | 1998/9/26 |
上映時間 | 170分 |
キャスト | トム・ハンクス/マット・デイモン |
87/100点
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原題『Saving Private Ryan』の意味は?

「Saving Private Ryan」は、「兵卒ライアンの救出」を意味します。
Private(プライベート)は、アメリカ陸軍の階級名称です。
『プライベート・ライアン』で、ライアン二等兵を救出する理由
1948年当時、アメリカ合衆国陸軍省により「ソウル・サバイバー・ポリシー」制度が導入されていました。
「ソウル・サバイバー・ポリシー」制度は、兵役により戦闘任務に参加している家族が複数人、戦死した場合、最後に生存する息子を保護するというものです。
つまり、複数人の兄弟の生き残りは、絶対に助けなければならなかったのです。
ライアンは4人兄弟なのですが、3人の兄が戦死していました。
こうして「Saving Private Ryan」の計画が、実行されていきます。
『プライベート・ライアン』は実話ベースであり、ライアン二等兵にはモデルがいた

『プライベート・ライアン』のライアン二等兵には、実はモデルとなった人物がいました。
フレデリック・ナイランド三等軍曹です。
戦場の前線から本国に送還されたナイランド兄弟の実話から、映画『プライベート・ライアン』は作り上げられていきました。
フレデリック・ナイランドは、ライアン二等兵のように兄弟がいたのですが、みな戦死しています。
ちなみに実際は、死亡通知を同時に受け取っただけで、長兄エドワードは戦死していません。
『プライベート・ライアン』の撮影方法

『プライベート・ライアン』は、ハンディカメラによる撮影が意図的に行われました。
まるで、現地の戦場にいるかのような映像を『プライベート・ライアン』では、楽しむことができます。
- 銃声は、本物の発砲音
- 軍装には、本物もしくは限りなく本物に近いレプリカ
とくに冒頭の「ノルマンディー上陸作戦」のオマハビーチの戦闘は、多少グロさもありますが、度肝を抜かれます。
『プライベート・ライアン』の舞台となった「ノルマンディー上陸作戦」とは

ノルマンディー上陸作戦とは第二次世界大戦中、ナチスドイツに占領されたヨーロッパ諸国を解放するために、連合軍が行った作戦です。
実際に歴史上でも、アメリカ軍は「ノルマンディー上陸作戦」を決行し、多くの犠牲者を出しました。
その中でもオマハビーチが最も激戦区であり、200万人以上の兵士が投入されたものの、ドイツ軍の攻撃により約半数が戦死しました。
(※本ページの情報は2023年1月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでご確認ください。)
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