映画『パルプ・フィクション』は言わずとしれた傑作です。本作で、第67回アカデミー賞の脚本賞を受賞しています。
クエンティン・タランティーノ監督の独創的なストーリーは、今なお多くの映画ファンに語り継がれる一作です。
- 映画『パルプ・フィクション』の曲や意味を紹介
- 映画『パルプ・フィクション』にジョン・トラボルタが起用された理由とは?
ネタバレは一切、ございません。
それでは、映画『パルプ・フィクション』のあらすじから見ていきましょう!
『パルプ・フィクション』のあらすじ
クエンティン・タランティーノ監督が「大衆向け雑誌の犯罪小説(=パルプ・フィクション)」をモチーフに、3つのエピソードを1つの話に仕立て上げた作品です。
- ギャングのビンセントとジュールスが、組織を裏切った青年の家に訪れる
- 落ち目のボクサーのブッチは八百長試合を引き受けますが、裏切って勝利を収める
- ミアが薬物を過剰摂取して、昏睡状態に陥ってしまう
作品名 | パルプ・フィクション |
---|---|
監督 | クエンティン・タランティーノ |
公開日 | 1994/10/8 |
上映時間 | 154分 |
キャスト | ジョン・トラボルタ/サミュエル・L・ジャクソン |
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79/100点
『パルプ・フィクション』の意味は?

『パルプ・フィクション』は、「安っぽい小説」の意味を持ちます。
本作はストーリーの構成が、画期的です。
『パルプ・フィクション』は、クエンティン・タランティーノ監督の代表作となりました。
『パルプ・フィクション』とジョン・トラボルタ

『パルプ・フィクション』のヴィンセント役ですが実は、ジョン・トラボルタが第一候補ではありませんでした。
当初は、『レザボア・ドッグス』のマイケル・マドセンが有力候補に挙げられていたのです。
しかし、マドセンが辞退してジョン・トラボルタが最有力となります。
スタジオ側はヴィンセント役に、『マイ・レフトフット』(89)でアカデミー賞を受賞したダニエル・デイ=ルイスの起用を望みました。
ここでタランティーノは「トラボルタがやらないなら、『パルプ・フィクション』は撮らない」とまで主張します。
監督は『パルプ・フィクション』で、トラボルタのキャリア浮上を期待していたのです。
結果は、言うまでもありません。
『パルプ・フィクション』は、映画史に残る傑作となりました。
トラボルタが出演していた『サタデー・ナイト・フィーバー』『ミッドナイトクロス』の大ファンだったタランティーノ監督自身が熱心にキャスティングを行った結果、本作は成功を収めたのです。
『パルプ・フィクション』とブルース・ウィリス

- 『レザボア・ドッグス』
- 『パルプ・フィクション』
クエンティン・タランティーノ監督の2作目『パルプ・フィクション』が、大物キャストの目に留まりました。
ブルース・ウィリスです。
『レザボア・ドッグス』がお気に入りだったブルース・ウィリスは、すでに『ダイ・ハード』(88)シリーズで、大ヒットを収めてスター俳優となっていました。

それでもどうしても『パルプ・フィクション』に出演したかったウィリスは、知人の紹介からタランティーノと会う機会を得ます。そして「どんな役でもやる」と宣言したのです。
サミュエル・L・ジャクソンに当て書きされた殺し屋ジュールス

クエンティンタランティーノ監督は、信心深いキリスト教徒である殺し屋・ジュールスを作り出しました。
このジュールスは殺しの前に、聖書の一説を口にするという変わった人物です。
監督がサミュエル・L・ジャクソンをイメージして描かれたのが、ジュールスです。
これら一連の動作は、日本の時代劇『影の軍団』を観たクエンティンタランティーノ監督が、「敵を斬る前に、必ず口上を述べる」千葉真一演じる主人公を観てオマージュしたものです。
ちなみに、サミュエル・L・ジャクソンと監督は『レザボア・ドッグス』のオーディションからの知り合いです。
『パルプ・フィクション』にはヴィング・レイムスも

『ミッション:インポッシブル』(96)シリーズでおなじみのヴィング・レイムスもまた、冷酷なギャングのボス、マーセルスの役を獲得しています。
まだ無名時代の頃に、ヴィング・レイムスは『レザボア・ドッグス』のオーディションを受けて落選した過去があります。
強面ではあるけれど、不幸なハプニングからとんでもない惨事に巻きこまれる難役・マーセルスを、ヴィングは見事に演じきりました。
他にも、『パルプ・フィクション』には後に有名になるキャストが多数います。
- エリック・ストルツ
- ロザンナ・アークエット
- ハーベイ・カイテル
- ティム・ロスなど
『パルプ・フィクション』のミアとヴィンセントのダンスシーンは屈指の名シーン
ミアとヴィンセントが、レストランでツイスト・ダンスを踊るシーンがあります。
ノリノリで踊るミアを見たヴィンセントは気が進みません。しかし結局は、激しく踊っています。
『パルプ・フィクション』を鑑賞していない方も、このカットだけは知っているのではないでしょうか?
ちなみに、ツイスト・ダンスシーンに流れる曲は、チャック・ベリーが歌うR&Rの「ユー・ネヴァー・キャン・テル」です。
まとめ:『パルプ・フィクション』の曲や制作費

『パルプ・フィクション』の曲は、有名なものが多いです。
- オープニングはディック・デイル&ザ・デルトーンズの「ミザルー」(『TAXi』シリーズでも採用)
- クール・アンド・ザ・ギャングが歌う「ジャングル・ブギー」など
そんなオシャレでセンス抜群の映画『パルプ・フィクション』の製作費は、わずか800万ドルでした。
それでも、ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマンの3人が好演した『パルプ・フィクション』は、今もなお人気が根強く残る作品です。
(※本ページの情報は2022年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでご確認ください。)