アレックスを苦しめた「ルドヴィゴ療法」
アレックスが治療のために行った「ルドヴィコ療法」は作内の映像でも、なかなか痛々しいものでした。
- 投薬された状態で、拘束服を着せられる
- 椅子に縛り付けられる
- 更に両目をクリップでとめ、瞬きできないように固定される
- 目が乾かないように目薬を差されながら、ひたすら残虐な映像を見せられる
アレックスは中身が暴力的であるため、最初は映像を楽しんでいました。
しかし、段々と気分が悪くなります。
「ルドヴィゴ療法」の狙い
投薬された薬には、吐き気の作用がありました。
「不快感」と「残虐な映像」を同時に進行することで、暴力や性的行為に対して「嫌悪感」を植え付けさせる狙いがあったのです。
「ルドヴィコ療法」によって表面上は更生したアレックスでしたが、暴力に対して機械的で、ただ無防備になっただけでした。
タイトル『時計じかけのオレンジ』のダブルミーニング
原作者アンソニー・バージェンスが一時期暮らしていたマレーシアでは、
人間を「orang」(オラン)
と呼びました。
つまり「A Clockwork Orang(e)」は「時計じかけの人間」とも解釈できるのです。
そんな皮肉が、タイトル『時計じかけのオレンジ』のダブルミーニングとして込められています。
映画『時計じかけのオレンジ』を観た感想
72/100点
映画『時計じかけのオレンジ』は、とにかくインパクト抜群です。
「気持ち悪い」と評する方の気持ちもよく分かります。
バイオレスの上には、スタイリッシュが塗されており、更には人間味が後編では充満します。
とにかく印象に残る作品です。
映画をたくさん観ていると、いくら面白かったとしても、ストーリーの記憶がぼやけてくることはよくあります。
映画『時計じかけのオレンジ』には、一切ありません。
ルドヴィゴ療法が、脳裏に焼きついてきます。離れません。
まとめ
『時計じかけのオレンジ』 は公開当時から過激な暴力シーンが多く、賛否両論を呼び起こした問題作です。
当時、上映禁止の映画館があったほどです。
暴力や性の欲望に忠実に生きてきたアレックス。最後は、どうなるのでしょうか?
その真相はぜひ、映画『時計じかけのオレンジ』本編でご確認下さい。
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