映画『2001年宇宙の旅』の猿と人工知能HAL
映画『2001年宇宙の旅』は、最初に「猿」の映像が30分ほど続きます。
ある意味、度肝を抜かれます。
その後、舞台は「宇宙」に移っていきます。
もはや人工知能は一般的ですが、1968年当時からスタンリー・キューブリックは「人工知能」の存在を予言していたのです。
『2001年宇宙の旅』内の人工知能「HAL9000」
その予言こそ、映画『2001年宇宙の旅』内では、人工知能「HAL9000」で表現されています。
しかし、「HAL」が暴走した結果、人間は「生命の危機」に追いやられてしまいます。
こうして、『2001年宇宙の旅』の人工知能VS人間の生存競争は、すさまじいものになっていくのです。
『2001年宇宙の旅』が問う「神」とは
『2001年宇宙の旅』のテーマは「神」でしょう。
『2001年宇宙の旅』は、猿がモノリスに触れたことからストーリーが始まっていきます。
ヒトに進化するカギが「モノリス」だったというわけです。
モノリスと神話
ここから「モノリス」は、知能を授ける何かという認識ができます。
アダムとイヴの世界で言えば、「モノリス」は「禁断の赤い果実・りんご」に値するものだといえるでしょう。
『2001年宇宙の旅』のクライマックスシーン
さて『2001年宇宙の旅』のクライマックスを難解にしたのが、「木星と無限のかなた」と名付けられた最終シーンです。
色とりどりのトリップ映像の後、謎の部屋が唐突に映ります。
その真ん中には、「モノリス」があるわけです。
ボーマン船長(人類)が木星に到達した時、再び「モノリス」が登場するのです。
これは明らかに、スタンリー・キューブリック監督の意図が込められているでしょう。
人類の未来は?
そうやって、人類はまた更なる発展を遂げていくのでしょう。
「人工知能」なんて有り得ないと言っていた時代が、過去に置いてけぼりになるのです。
まとめ
映画『2001年宇宙の旅』は「猿」に始まり、「ヒト」が活躍し、「宇宙人(神)」で終わります。
その間には、人工知能・HAL(ハル)と宇宙飛行士が生存競争を賭けたバトルが行われていました。
人間が作ったはずの人工知能・HAL(ハル)に、人類は追いつめられてしまうのです。
誰が正解で、誰が不正解か。
そして、「神」になりうる存在はどのような物であるのか?
映画『2001年宇宙の旅』には、現代だからこそ改めて考えられるテーマが、盛り沢山な作品に仕上がっています。
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