第92回アカデミー賞で『パラサイト 半地下の家族』は、アジア勢初の作品賞を受賞しました。快挙です。
本作は構成が見事で、伏線もたっぷりです。
『パラサイト 半地下の家族』の魅力に迫るために、キャストから裏話までを順に紹介していきます。
また2ページ目からはネタバレありで、『パラサイト 半地下の家族』のラストの考察を解説しています。
- 『パラサイト 半地下の家族』のキャストや裏話
- 『パラサイト 半地下の家族』のラストの考察から感想まで
本記事は2ページ目より、ネタバレが含まれます。
それでは、『パラサイト 半地下の家族』のあらすじから見ていきましょう。
『パラサイト 半地下の家族』のあらすじ
「半地下住宅」に暮らす貧しいキム一家は、4人家族です。
ある日、長男ギウの友人ミニョクが「留学中に家庭教師を代わってほしい」と、バイトの話を持ってきます。
こうして初日、豪邸のパク一家で母娘の信頼を勝ち取ったギウは、家庭教師の職を得ます。
その後、身分を装い、妹のギジョンがパク家の息子の絵の教師になり、そして……?
作品名 | パラサイト 半地下の家族 |
---|---|
監督 | ポン・ジュノ |
公開日 | 2020/1/10 |
上映時間 | 132分 |
キャスト | ソン・ガンホなど |
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90/100点
韓国の格差社会をテーマにした、傑作です。
- 第72回カンヌ国際映画祭では、韓国映画初の最高賞パルムドール
- 第92回アカデミー賞では、非英語作品として初の作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞の4冠
『パラサイト 半地下の家族』のポスター

『パラサイト 半地下の家族』のポスターには、隠れたキーワードが散りばめられているのです。
- パク家は身なりが整った上で、靴を履いている
- キム家は部屋着で、全員が裸足
このように、二つの家族の集合写真ですが、対比が明確です。
共通点として、なぜかみんな、黒・白のバーで目が隠されています。それは、どこか容疑者のようでもあります。
また一番、ポスターで目につくのが、向かって左側に見切れている人の足です。
これは、何を示しているのでしょうか?
『パラサイト 半地下の家族』を見終わると、その意味がよく分かるいいポスターです。
『パラサイト 半地下の家族』のキャスト

『パラサイト 半地下の家族』のキャストは、シナリオを考える際に自然と決まっていったとポン・ジュノ監督は明かしています。
そこでキャストの紹介と一緒に、キャスティングの理由などをまとめてみました。
ソン・ガンホが、半地下の家族の父親役を担当
- 出身 韓国/金海
- 生年月日 1967年1月17日
- 代表作「渇き」(09)、「密偵」(16)
ポン・ジュノ監督とソン・ガンホの組み合わせは「ポンソンコンビ」・「ホホブラザーズ」などと呼ばれ、愛されています。
- 『殺人の追憶』(2003)
- 『グエムル 漢江の怪物』(2006)
- 『スノーピアサー』(2013)
ポン・ジュノ監督と名優ソン・ガンホが、4度目のタッグを組んだ作品こそ『パラサイト 半地下の家族』です。
チャン・ヘジンが、半地下の家族の母親役を
- 出身 ー
- 生年月日 1968年5月15日
- 代表作 「わたしたち」(16)
半地下家族の母親は、チャン・ヘジンさんが演じました。
元国体ハンマー投げの銀メダリストという役です。
映画「わたしたち」の母親役では、一瞬顔をゆがめるシーンがありました。
ポンジュノ監督はその表情が気に入り、会いに行ったのですが、チャンヘジンさんは思ったより痩せていたと感じたそうで、増量をお願いしたそうです。
半地下の家族の息子ギウ役は、チェ・ウシク
- 出身 韓国/ソウル
- 生年月日 1990年3月26日
- 代表作 「新感染 ファイナル・エクスプレス」(16)、「ゴールデンスランバー」(18)
『パラサイト 半地下の家族』(19)では、物語の中心となる「半地下の家族」の長男キム・ギウを演じています。
ポン・ジュノ監督との交流は『パラサイト 半地下の家族』からでは、ありません。
映画「巨人」を観た監督は、以前にもポン・ジュノ監督映画「オクジャ」にチェ・ウシクさんを起用しています。
半地下の家族の娘役に、パク・ソダム
- 出身 韓国
- 生年月日 1991年9月8日
- 代表作 「プリースト 悪魔を葬る者」(15)、「プロミス 氷上の女神たち」(16)
『パラサイト 半地下の家族』(19)では、半地下に暮らす貧しい家族の長女を演じています。
ポンジュノ監督は、パク・ソダムさんについて
と、絶賛しています。
『パラサイト 半地下の家族』にはパク・ソジュンも登場
『梨泰院クラス』でイガグリ頭の主役パク・セロイを演じていた、パク・ソジュンが『パラサイト 半地下の家族』にも登場しています。
『パラサイト 半地下の家族』にラブシーンはある?
おじさん
『パラサイト 半地下の家族』に、ラブシーンはあるかね?
A.家族で見ていて、ちょっと気まずくなるラブシーンがあります
また『パラサイト 半地下の家族』は、PG12指定です。
家族みんなで鑑賞しようと考えている方は、注意が必要でしょう。
『パラサイト 半地下の家族』のほとんどがセットだった

『パラサイト 半地下の家族』は、キム一家が暮らす半地下の家もしくは豪邸のシーンが、ほとんです。
実は、その両方ともがセットです。
家の中の小道具から壁のシミも、忠実に再現されています。
対して豪邸の方も、家の前の通り以外はセットです。
『パラサイト 半地下の家族』から、韓国映画の技術力の高さが伺えます。
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(※本ページの情報は2022年4月時点のものです。最新の配信状況はAmazonプライムビデオ公式サイトにてご確認ください。)
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