ゲーム感が強めな『トゥモロー・ウォー』
未知なる生物と一般人が闘う姿は、まさに大人気ゲームのFPSを想起させます。
とくに劇中冒頭のシーンでは、民間人が未来の上空に送り込まれていく様子が描かれており、『PUBG』そのものと言えます。
また廃墟と化したビル街を舞台に、銃を向けながら民間人が化け物と戦闘する様子は迫力たっぷりです。人物視点からのリアルな映像も多く、数十体の化け物にはただただ恐怖です。
まさに、映画『バイオハザード』のようなアクションシーンです。
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「戦争の理不尽さ」を描く前半
映画『トゥモロー・ウォー』では政府の決定により、民間人の強制徴兵が決定されてしまいます。
兵士として徴兵される人間たちには、とある共通項があります。
- 「30年後の世界」では死亡している人間たち
つまり彼らは自身が生きていない未来であるにも関わらず、生存率3割程の戦場に送り込まれてしまうのです。
主人公・ダンもその一人です。
ダンは過去に軍事経験があるため、他の民間人よりも戦闘能力が高く、皆を次第に指揮していきます。
未知なる生物のリアルさと親子愛と少しの違和感
『トゥモロー・ウォー』後半に入ると、「30年後の世界」でリーダーを務めている女性がダンの娘であったと判明します。そして、未来を救うカギも見つかるのですが……?
素朴な疑問として、「戦闘訓練を行っていない民間人を未来に送り込んで、エイリアンと戦わせる」よりも、「未来に備えて、今の段階(30年の時間がある)から、エイリアンとの戦争に備えればいいのでは?」と思いました。
一応、すぐに未来へ行くべき理由はあるし、本作内でも提示されているのですが、それでも他の手段があったように思えます。
ただアクション映画としてのクオリティは非常に高いので、あまり深い意図など考えずに『トゥモロー・ウォー』を鑑賞すると楽しめるでしょう。
主人公ダンは、なぜ高校教師だったのか?
クリス・プラット演じるダンは、元軍人の高校教師です。
ダンが受け持つ生徒たちは、勉強に不真面目です。これは不良だからではなく、子どもたちは「未来がない」と知っているがゆえの行動です。致し方ない部分があります。
ダンが高校教師であるという側面を、本作では有効的に活用しています。ストーリーを進めるためのカギに、過去(現在)のダンの境遇を利用しているのです。
ストーリーの何気ない部分にも、『トゥモロー・ウォー』の魅力は詰まっています。
まとめ
Amazonプライムビデオで最高規模の再生数を記録した、と報道された映画『トゥモロー・ウォー』はアクション映画として秀逸です。
SFにヒューマンドラマの要素を組み合わせ、更にはエッセンスとしてホラー要素まで取り入れています。
ぜひ、この機会に『トゥモロー・ウォー』を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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(※本ページの情報は2021年10月時点のものです。
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