『シャイニング』は、ホラー映画の金字塔です。
本作は、こだわり抜いた撮影方法で有名なスタンリー・キューブリック監督作品です。
また、映画『シャイニング』はジャック・ニコルソンの怪演が、際立ちました。
- スタンリー・キューブリックが撮影にこだわった映画『シャイニング』
- 有名な双子の今
それでは、映画『シャイニング』のあらすじから見ていきましょう。
『シャイニング』のあらすじ
山の上にあるオーバールック・ホテルが『シャイニング』の舞台です。
小説家になりたいジャック・トランスは妻のウェンディ、一人息子のダニーを引き連れてホテルに訪れていました。
目的は冬の間、閉鎖されるホテルで管理人をするためです。
支配人のアルマンは、「過去の管理人が、自殺した物件である」と忠告します。
ですが、ジャックは気にしていません。
その頃、ダニーはある能力を発揮している最中でした。
その能力の名は――「シャイニング」
作品名 | シャイニング |
---|---|
公開日 | 1980/12/13 |
上映時間 | 146分 |
キャスト | ジャック・ニコルソン |
原作者 | スティーヴン・キング |
68/100点
スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』の撮影方法

『シャイニング』の見どころは、たくさんあります。
作内での有名なシーンは、ジャック・ニコルソンがシャワールームのドアを斧でぶち破るシーンです。
非常にこだわりを持って作られた場面であり、この1シーンに約2週間費やされました。ちなみに、このシーンが流れた時間は「わずか2秒」です。
他にも、息子のダニーが三輪車で廊下を走るシーンも見どころの1つです。ここでは、革新的な技術が採用されています。
当時、開発されたばかりの「ステディカム」を用いて、ダニーが自転車をこぐ様子が撮影されたのです。
スタンリー・キューブリック監督は、シンメトリー(左右対称)の構図が大好きだった?

映画『シャイニング』のダニーの自転車こぎや双子の少女のシーンや237号室の風呂場は、すべて左右対称で撮影されています。
更にはホテルの床に敷かれたカーペットの模様でさえ、「左右対称」です。
このように映画『シャイニング』の制作には、各シーンを手抜きなくこだわりを持って撮影が行われました。
その結果、制作期間には約5年もの歳月がかかっています。
また、巨大な雪の迷路がラストシーンで出現しています。ここもスタンリーキューブリック監督のこだわりポイントです。
大量の雪は本物ではなく約900トンもの塩を代用して、撮影が行われていたのでした。
『シャイニング』で有名な双子は今?
『シャイニング』の最も有名なシーンは、やはりグレイディ姉妹が手をつないでいる姿でしょう。
ラッフル付きのドレスで髪はカールされており、ウエストにリボンを結んだ双子は、不気味でした。
有名な『シャイニング』の双子を演じたルイーズとリサ・バーンズは、今どうなっているのでしょうか?
1980年公開の『シャイニング』から、約40年が経過しています。
現在2人は、もう俳優をしていないそうです。
『ハフィントン・ポスト』が2014年、リサは文学を学び、ルイーズは微生物学者であると報じています。
ちなみに、本人達のTwitterアカウント(@Shining_twins)もあります。
ジャック・ニコルソンが主役に原作者スティーヴン・キングが激怒?

『シャイニング』(1980年)の原作者であるスティーヴン・キングは、怒っていました。
「ジャック・ニコルソンが主役? 最初からヤバい奴に見えるじゃねえか!」
ジャック・ニコルソンは外見がすでに「ヤバい人」に見えてしまうため、スティーヴン・キングは、「キャスティングが間違っているんじゃないか」と怒ったのでした。
ジャック・ニコルソンの年齢は?
The heating at home isn’t working. I’m wearing all the clothes and I still feel like a Jack-Nicholson-at-the-end-of-The-Shining tribute act. pic.twitter.com/zNZPBkRQHz
— Rudi Eliott Lockhart (@ThisisRudi) January 26, 2021
ジャック・ニコルソン(Jack Nicholson)は、1937年4月22日生まれです。
2021年1月現在、ジャック・ニコルソンは、83歳になります。
17歳の時に、MGMのアニメ部門で雑用係として働きつつ、演技を学び始めます。
『The Cry Baby Killer(原題)』(58)で映画デビューを果たすと、以降、コーマン監督の作品に多く出演するようになります。
本作で、アカデミー助演男優賞に初ノミネートされました。
以降、名作に数多く出演しています。
- 『さらば冬のかもめ』(73)で、カンヌ国際映画祭の男優賞を受賞
- 『カッコーの巣の上で』(75)で、アカデミー主演男優賞を受賞
- 『愛と追憶の日々』(83)で、アカデミー助演男優賞を受賞
- 『恋愛小説家』(97)で、2度目のアカデミー主演男優賞を受賞
アメリカ映画史に、名を残すスーパースターです。
『シャイニング』でジャックの妻ウェンディを演じていたシェリー・デュバル。
恐れおののく顔がコワイとか言われてますが…
( 私も思ってたし、今も思ってる )
シャイニングではないお写真を見ると、
個性的なルックスを活かしてて
オシャレで素敵です♡
厚め前髪のボブ可愛い♡♡♡#ShelleyDuvall pic.twitter.com/8T5k9wQfue— neco☾☁ (@neco40877472) October 30, 2019
ちなみに『シャイニング』のウェンディー・トランス役を演じたシェリーデュバルは、当時31歳でした。
『シャイニング』の舞台となった「オーバールックホテル」
シャイニング、劇中のオーバールックホテルがセットなのが一番怖いよ pic.twitter.com/RRYhEvkJgn
— もつれら (@mtmtsf) June 29, 2020
映画『シャイニング』の舞台となった「オーバールックホテル」は実在しません。
実は、すべてセットだったのです。そのため、オーバールックホテルの外観はハリボテでした。
ちなみにオーバールックホテルには、モデルがあります。
- 外観のモデル「ティンバーライン・ロッジ」
- 内観のモデル「マジェスティック・ヨセミテ・ホテル」
フッド山にある、ティンバーライン・ロッジ。
79年の歴史があり、アメリカ合衆国国定歴史建造物に指定されています。
冬のバケーションの滞在先にいかが?#オレゴン pic.twitter.com/6RR28uJhW5
— オレゴン州観光局 (@TravelOregon_jp) November 22, 2017
「ティンバーライン・ロッジ」は、標高1,829mの深い森の中にあり、ロッジは現在でも宿泊可能です。
1泊の値段は、約1万5千円~2万円ほどです。
かつて「ティンバーライン・ロッジ」からルーズベルト大統領がスピーチしたという逸話があります。
マジェスティック・ヨセミテ・ホテル✨アメリカ人が一度は泊まってみたいと憧れているホテルに行ったとき。 pic.twitter.com/QxGIrGGhHv
— どこにも行けない旅人 (@Katsu87452924) March 3, 2019
ジョン・F・ケネディやイギリス女王のエリザベス2世も愛した 「マジェスティック・ヨセミテ・ホテル」 は、1泊4~7万円ほど掛かります。
内観のモデルにもなった「マジェスティック・ヨセミテ・ホテル」は、Appleのスティーブ・ジョブスが結婚式を挙げるほどの素晴らしいホテルです。
実際のホテルは、映画『シャイニング』のホラー感が、まるでありません。
まとめ

映画『シャイニング』は、あまりに個性的な作品であることから、オマージュがされまくっている作品であります。
映画『トイストーリー』のオマージュシーンが、有名です。
『シャイニング』のオマージュは様々な作品でされてますが、たとえば『トイストーリー』での乱暴な少年シドの家の廊下は、オーバールックホテルのカーペットの柄と同じです。 pic.twitter.com/iIma1e0A4w
— walk in cinema (@walk_in_cinema) August 31, 2020
ぜひ、ホラー映画の金字塔『シャイニング』をあらゆる側面から、楽しんでみてはいかがでしょうか?
(※本ページの情報は2022年5月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでご確認ください。)