評論家がさんざんこき下ろし、公開当時の評価が「最低」だった映画があります。
「暗黒街の顔役」の現代版リメイクとなった映画『スカーフェイス』です。
しかし結果として、本作はアメリカのマイノリティ層(黒人やヒスパニックなど)の胸に突き刺さりました。
『スカーフェイス』ヒットの要因は、どこにあったのでしょうか?
- 映画『スカーフェイス』のあらすじを紹介
- 映画『スカーフェイス』とラッパーの関係
- セリフの特徴
それでは、映画『スカーフェイス』のあらすじから見ていきましょう。
『スカーフェイス』のあらすじ
時は1980年――
キューバからアメリカ・マイアミへ渡ったトニーは、コカインの取り引きを始めます。
その仕事ぶりがマフィアのボスに認められ、構成員となりますが……?
作品名 | スカーフェイス |
---|---|
公開日 | 1984/4 |
上映時間 | 169分 |
キャスト | アル・パチーノ |
「FUCK!」の回数 | 197 |
75/100点
『スカーフェイス』の名言と生き様
トニーの飽くなき「向上心」が、名言からも常に感じられます。
また、トニーがトップの座に落ち着いてから態度としてにじみ出てくる「慢心」は、男の「良い点」と「悪い点」を凝縮させたような味わいがあります。
『スカーフェイス』の台詞の特徴
『スカーフェイス』の注目ポイントは、トニーが向上していく姿と同じくらい、自滅していく様がしっかりと作品内で描かれている点です。
加えて、トニーから放たれる名言にも目が離せません。
「FUCK!」と吐き捨てるシーンも、見どころの一つでしょう。
キューバからアメリカへ来た青年トニーが、マフィアの王になるまでの苦労がすごかったため、「FUCK!」と叫ぶ必要があったのです。(多分)
『スカーフェイス』で登場した「FUCK!」の回数は?
『スカーフェイス』のブルーレイ特典として作られた予告編「FUCK’in トレーラー」で判明していますが、197回です。
ちなみに映画『スカーフェイス』の上映時間は170分ですから、約50秒に1回は「FUCK!」と叫んでいます。
ですが、時代は移り、ギネス世界記録として、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』が最も多く放送禁止用語の「ファック(fuck)」が発声された劇場映画として認定されています。
『スカーフェイス』の名言は、ヒップホップ界にも影響
映画『スカーフェイス』でトニーが放ったセリフは、ラッパーたちのハートを虜にしました。
「この世の中では、タマのある奴が命令を下す」
社会の底辺を生きる若者が、人生の逆転を狙い本当にスターになっていく本作は、ラッパーの生き様ともシンクロしています。
「この国はまず金だ。金が力をつくる。力があれば女を抱ける」
「(あと何が欲しい?という問いに)世界だよ。世界の全てだ」
映画『スカーフェイス』内でのトニーの生き様に大きく影響を受けた人物が、ラッパーのパフ・ダディです。
パフ・ダディは「『スカーフェイス』は64回観てるぜ!」と豪語しています。
更に、ノトーリアス・B.I.G.は「Warning」のPVで、映画『スカーフェイス』のオマージュを捧げています。
以上のように、映画『スカーフェイス』がヒップホップ界に与えた影響は、計り知れないものとなっています。
アル・パチーノの代表作
- 「スケアクロウ」
- 「狼たちの午後」
- 「スカーフェイス」
- 「カリートの道」
- 「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」(92)→アカデミー主演男優賞を受賞
- 「ヒート」(95)
- 「インサイダー」(00)
- 「オーシャンズ13」(07)
- 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(19)
- 「アイリッシュマン」(19)
アル・パチーノは、映画『ゴッドファーザー』シリーズのマイケル役が、非常に有名です。
また、ほかにも数多くの有名作品にも出演しています。アル・パチーノは、ハリウッド界きっての名優です。
まとめ
アル・パチーノ演じる青年が「ただの一般人」である状況から、野心のみで「麻薬王」にまで上り詰めていった映画『スカーフェイス』(83)は、屈指のマフィア映画です。
男の酸いも甘いも、すべてが凝縮された映画『スカーフェイス』をぜひこの機会に、お楽しみ下さい。
※今回紹介した映画は、U-NEXTの無料トライアルで観ることができます。
◆31日間無料トライアルの特典◆
見放題作品が31日間無料で視聴可能(更に600円分のポイントもらえる)
▼登録・解約も簡単
※31日間以内に解約で完全無料です
(※本ページの情報は2023年1月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでご確認ください。)