大人の渋い色気がにじみ出る映画『ゴッドファーザー』は、人生の教訓を作品内の名言から存分に味わえます。
この記事を読めば、こんなことが分かります。
- 映画『ゴッドファーザー』のあらすじを紹介
- 映画『ゴッドファーザー』の名言から学ぶ
それでは、映画『ゴッドファーザー』のあらすじから見ていきましょう。
『ゴッドファーザー』のあらすじ
『ゴッドファーザー』の舞台は、第二次世界大戦の終戦直後の1945年から始まります。
ニューヨーク五大ファミリーの一角で、最大勢力でもある「コルレオーネ・ファミリー」の家では、今まさにドン・コルレオーネ(ヴィトー)の娘・コニーの結婚式が開かれていました。
マフィアという独特の世界観に、ファミリーという濃いつながりが、人間関係を複雑にしていきます。
作品名 | ゴッドファーザー |
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公開日 | 1972/7/15 |
上映時間 | 178分 |
キャスト | アル・パチーノ |
96/100点
『ゴッドファーザー』の名言

人生の教訓が、『ゴッドファーザー』には詰まっています。
それは単に、作品の結末からだけでなく、名言によってガツンと突き刺さります。
何度観ても、違った魅力を味わえるのが『ゴッドファーザー』の魅力です。
後のシリーズ第二弾では、ロバート・デニーロが登場――映画界に輝く名作です。
1.家族と時間を過ごしてこそ本物の男
『ゴッドファーザー』の冒頭、娘であるコニーの結婚式中にいた一人に、ヴィトーがかけた言葉です。
働き盛りの男性にはストレートに突き刺さるような格言です。
仕事ばかりして、仮に上手くいっていたとしても、家族をないがしろにしているようでは本物の男と呼べない教訓。これは、実に筋が通っています。
現に、ヴィトーも家族を常に大切にし、家族を一番に想いながら生きているのです。
2.欲しいものは無茶をしてでも手に入れる
マフィア界のドンを目指すには、貪欲に欲しいものは手に入れていかなければなりません。
ヴィトーは結構な無茶を繰り返し要求して、相手から欲しいものを取ってきます。
その時にポイントとなるのは相手が無下にできないような申し出をして、断らせないこと。
NOとさえ言わせなければ、大丈夫だという強引な理屈です。
3.性格で行動は決まる
長男のソニーは短気ですが、その短気が命取りです。
そんな危なっかしいソニーに対して、ヴィトーは「家族以外に考えを明かすな」と諭すシーンがあります。
対して次男・フレドはヘタレです。
気が弱く、強気な判断が下せません。
いつも、意見の軸がぶれています。
一方で次男のマイケルは冷静沈着です。常に、シビアな判断が下せます。
4.何より健康が大事
ロスは「健康がいちばん大切だ。成功より金より力より」と語る所があります。
マイケルがユダヤ系ギャングの大物、ハイマン・ロスと対面した場面です。
ごくごく当たり前なことかもしれませんが、すべてを手に入れた者が放つ言葉には重みがあります。
どれだけ権力があろうとも、健康には逆らえないのです。
5.敵の懐へ入りこむ勇気
マイケルは「友を近くに置け。敵はもっと近くに置け」と亡くなった父親・ヴィトーから間接的に教わりました。
敵と親密な関係を築き上げることで、油断させます。
そうなってくると、自分の構想通りに敵を動かすことができるという意味です。
マフィア映画でも、映画賞を受賞できた理由は?
俳優による評価が、高かったのです。
アカデミー賞の審査方法は、とてもシンプルです。
俳優・技術スタッフまたプロデューサーなど映画関係者が投票を行う形式が採用されています。
およそ8,000名の投票結果により、賞の受賞者(作品)が決まるのです。
人数の割合が圧倒的に多いのは、俳優です。
ですので、作品賞はおのずと「俳優が良い演技を見せている」映画となっていきます。
『ゴッドファーザー』は俳優映画の金字塔であり、作品賞の受賞は必然でした。
『ゴッドファーザー』のすごさ
それは当時のアカデミー助演男優賞ノミネートからでも、よく分かります。
なんと助演男優賞ノミネート5名のうち、3名が『ゴッドファーザー』内の俳優から選ばれたのです。
また同じく、主演男優賞にはドン・ヴィト役のマーロン・ブランドが選出されています。
本人は受賞拒否していますが、これだけでも『ゴッドファーザー』の凄さが分かりますね。
まとめ

『ゴッドファーザー』は観るときの年齢や状況に応じて、感じることや響く場面が全く違ってくる名作です。
それは味わい深いワインのように、寝かせば寝かすほど作品が美味しくなっていきます。
何度でも新しい観点から堪能できる『ゴッドファーザー』をぜひ鑑賞してみてはいかがでしょうか?
(※本ページの情報は2022年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでご確認ください。)