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映画『エスター』よりも怖い実話【リアルエスター事件】を解説

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『エスター』よりも怖い実話【リアルエスター事件】を解説

実話

映画『エスター』のクライマックスシーンは衝撃的でした。

しかし、本作が公開されて1年が経過した頃、実際に『エスター』のような事件が発生したのです。

  1. 2010年バーネット夫妻の元に、8歳の少女ナタリアが引き取られる
  2. 彼女の行動から違和感を感じて、病院で年齢を調べるとナタリアは14歳以上と発覚
  3. その日から、ナタリアの態度が一変
  4. 2012年裁判により「22歳」であると判断
  5. バーネット夫妻は、ナタリアを置いてカナダへ

バーネット夫妻は少女ナタリアに違和感

  • 母国語を話ないのに、英語がペラペラ
  • 8歳とは思えない趣味嗜好
  • 月経や陰毛がある

ナタリアの出身地はウクライナであるはずなのに、英語がペラペラである一方、ウクライナ語が話せませんでした。

ナタリアの年齢を調査

病院で年齢を、ナタリアの年齢を調査します。

骨密度やメンタルヘルスチェックを行った結果、少なくともナタリアの年齢が14歳以上であることが発覚します。

ナタリアの態度は一変

ただし、それでもナタリアを子供として育てる決断をバーネット夫妻はしたのです。

しかし、検査結果を聞いたナタリアの態度は一変しています。

  • 周囲の子供に危害を加えた
  • バーネット夫人のコーヒーに漂白剤を入れた
  • バスルームに血文字で「殺す」と書いた
  • 家族を殺して庭に捨てると発言した
  • 電気フェンスに押し付けようとした

バーネット夫妻が証言した「ナタリアの行動」は以上の通りです。

映画『エスター』をしのぐ奇行っぷりです。

しかし法的にはナタリアは8歳の少女のため、ナタリアと離れて暮らすと「扶養義務の放棄」になってしまいます。そこで……?

バーネット夫妻はナタリアが成人していることを証明しようとする

裁判で、ナタリアは22歳であると判断します。

ナタリアを引き取って、2年が経った2012年に、多くの医療機関の調査によりナタリアは22歳であることが認められます。

ナタリアが成人している点が認められました。

こうして、法的に扶養義務がなくなったバーネット夫妻は、2013年にナタリアを置いてカナダに移住を決意します。

エスター事件と映画『エスター』の違い

  • ナタリアの見た目が子供に見えるのは「小人症」であった
  • 映画『エスター』は「下垂体機能不在」が原因

こうしてナタリアは、アメリカのバーネット夫妻の家で一人で暮らすことになるのですが……?

しかし、事件はこれで解決しませんでした

『エスター』よりも怖い実話【リアルエスター事件】のその後

モデル
  1. 2013年に、ナタリアからの連絡が途絶える
  2. 2019年に、突然バーネット夫妻が逮捕される
  3. ナタリアを引き取ろうとした別の夫婦が原因だった

バーネット夫妻はカナダに移住した後も、ナタリアとの連絡を続けていましたが、2013年に突然、連絡が取れなくなってしまいます。

アメリカの家にナタリアの姿はなく、それから2019年まで月日が経過したある日。

バーネット夫妻が「育児放棄」逮捕されてしまいます。

法的に成人だったが?

ただし以前にナタリアは、法的に成人だと認められていますので、「育児放棄」とはならないはずです。

しかし、 2016年頃からナタリアを養子にしたいと考えていたマンズ夫妻が「ナタリアが成人である点」を覆したのです。

ナタリアは未成年である」という法的判断を得るために、再度、裁判所に訴えたのです。

ナタリアは未成年であるという法的判断の行方は?

  • 2度目の判決結果は、やはりナタリアは「成人女性」

そのため、法的に親子関係はありません。

しかし、マンズ夫妻はナタリアと一緒に住んでいるようです。

こうしてバーネット夫妻の育児放棄の疑いも晴れて、ようやく一件落着となっています。

まとめ

映画『エスター』のネタバレから「リアルエスター事件」までを紹介してきました。

なかなか衝撃的なストーリーですが、『エスター』のような事件が実際に発生していたとは驚きです。

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とけい
映画大好きライターの「とけい」です。