ダサいタイトルがついた映画は、基本的に映画ファンから酷評を浴びせられます。
タイトルの印象が、作品の評価にも大きく影響してくるからです。
いくら映画の中身がよくても、「邦題がダサい」と大幅な減点を食らってしまうのです。
しかし、ダサい邦題をつけられてしまった映画にも、おすすめ作品があります。
- ダサい邦題の、おすすめ作品4選
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それでは伝説的なダサい邦題映画の『バス男』から見ていきましょう。
伝説となったダサい邦題の映画『バス男』
『バス男』はひょろっとしていて捉えどころがない男が主人公です。
名前だけはカッコイイ名前をつけられてしまった、という悲劇を楽しむコメディ映画です。
邦題 | バス男 |
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原題 | Napoleon Dynamite |
公開日 | 2004/6/11 |
上映時間 | 96分 |
変更後のタイトル | ナポレオン・ダイナマイト |
流行に便乗した『バス男』の悲劇
その後、公式Twitterから異例の「謝罪文」つきで、改めて映画のタイトルを戻す事態となっています。
ブルーレイ&DVDの発売のタイミングで、『バス男』のタイトルは消失したのです。
変更後のタイトルは、原題「Napoleon Dynamite」のまま『ナポレオン・ダイナマイト』に変更されました。
名前の由来がなんとなく分かってしまう『26世紀青年』
『26世紀青年』の舞台は、2005年です。
アメリカ陸軍が、人間の冬眠実験を開始する場面から始まります。
軍人と売春婦が交わり、なんやかんやあって500年後に舞台は移ります。
軍人と売春婦の2人は、はるか先の未来で目覚めることになったのです。
その間に、人類は変化を遂げていて?
邦題 | 26世紀青年 |
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原題 | Idiocracy |
公開日 | 2006/9/1 |
上映時間 | 84分 |
配給会社 | 20世紀フォックス |
『26世紀青年』は日本の『20世紀少年』流行に合わせたキャッチコピーを採用
日本でのキャッチコピーは、
「『20世紀少年』×『WALL・E』÷2=『26世紀青年』!?」
映画のタイトルからも分かるように、日本では『20世紀少年』が大流行していた頃でした。
日本ではあまりのタイトルのひどさに、「なんだ、この作品は」や「バス男の再来」などとボロクソな言われようでした。
ちなみに原題のタイトル「Idiocracy」は造語であり、「バカ」の “idiot” と「政治」の “cracy” を組み合わせたというものです。
原題の方が、絶対にいいです。
映画『バス男』と同じ20世紀フォックスからのリリースでした。
そのため、『バス男』と同じ人が『26世紀青年』と邦題をやらかしたのではないか?と噂になりました。
クーパーだらけの『ミニミニ大作戦』
チャーリーは、金庫の中からお宝を盗もうとしています。
金塊を盗めたのですが、仲間だったスティーヴに裏切られます。
こうしてお宝は、全て奪われていまいます。
一年後、ロサンゼルスにいたチャーリーたちは、かつて奪われたお宝を取り戻そうとしていました。
それも、3台のミニクーパーを使ってです。
邦題 | ミニミニ大作戦 |
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原題 | THE ITALIAN JOB |
公開日 | 2003/5/30 |
上映時間 | 111分 |
クーパー登場台数 | 3 |
「ミニクーパー」を『ミニミニ大作戦』としたセンス
「ミニクーパー」のミニがいっぱいだから、『ミニミニ大作戦』というタイトルがつけられました。
しかし邦題の評判は、すこぶる悪いです。
『ミニミニ大作戦』の原題は、「THE ITALIAN JOB」でした。
完全に邦題のせいで、本作の印象が大きく変わってしまった作品です。
巡り巡って『恋はデジャ・ブ』
『恋はデジャ・ブ』は、超常現象が1つのテーマとなっています。
時間の中に取り残された男性は、永遠に田舎町の退屈な祭りをループしていきます。
その中で、恋が芽生えていくのです。
邦題 | 恋はデジャ・ブ |
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原題 | Groundhog Day |
公開日 | 1993/2/12 |
上映時間 | 101分 |
映画の内容 | 高評価(フィルムは永久保存されている) |
ダサい邦題を跳ね返した名作『恋はデジャ・ブ』
『恋はデジャ・ブ』の原題は「Groundhog Day」(グラウンドホッグデー)でした。
アメリカでは2月2日に催される伝統的な天気占いのことを「Groundhog Day」と呼びます。
ちなみに「groundhog」とは、大きなリスに似ている動物です。
そのまま「グラウンドホッグデー」という映画タイトルでも、良かった気がします。
『恋はデジャ・ブ』も邦題にする段階で、アレンジが加えられた映画です。
邦題で採用された「デジャ・ブ」という言葉はフランス語の「déjà-vu」からきており、その意味は「既視感」です。
『恋はデジャ・ブ』のフィルムは永久保存登録されている
映画『恋はデジャ・ブ』は、アメリカ国立フィルム登録簿に「永久保存登録」されました。
名作である証拠です。しかし邦題は、ダサいです。
タイトルがヤバすぎる『ヤバすぎファミリー 毎日がパラダイス』
18歳のクインは、一見ごく普通の青年です。
クインは両親、妹とも仲がよかったのですが、彼の家族はマリファナ栽培で生計を立てているファンキーな家で全員が、指名手配犯です。
そのためクインは学校に通った経験がなく、同世代の友達もいなければ恋人もいません。
ある日、自宅の前に、とある一家が引っ越してきます。
その一人娘のクリスタルに一目惚れしたクインは、彼女が編入した学校に自分も通おうと一大決心をするのですが?
作品名 | ヤバすぎファミリー 毎日がパラダイス |
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原題 | Growing Op |
公開日 | 2008 |
上映時間 | 99分 |
キャスト | スティーブン・ヤフィー |
邦題が『ヤバすぎファミリー 毎日がパラダイス』の悲劇
原題『Growing Op』の意味が「麻薬が違法に栽培されている場所」であったために、そのまま和訳できなかったのでしょう。
それにしても、タイトルがダサすぎます。
本作の軸は、マリファナにあります。
しかし、ストーリー自体も非常に優れています。
邦題でダサくなってしまったパターンを分析した結果
- 原題を直訳して、内容に近づけたタイトルにしようとした結果、やっつけのようなタイトルになってしまったパターン
- 原題を無視し、時代の流行やトレンドをタイトルに取り入れた結果、もの凄くダサくなってしまったパターン
邦題でダサくなってしまったパターンを分析すると、以上の2パターンに分かれます。
日本に上陸した海外映画は「原題」のまま公開されるケースは、実は意外と多くありません。
日本でアレンジを加えた「邦題」がつけられることが多いのです。
こうして明らかにダサい邦題をつけられてしまった映画作品が、世に放たれていきました。
ちなみに「邦題」ではなく「予告」がダサいせいで、映画の評価が奈落の底にまで落ちかけた映画も存在します。
まとめ
映画のタイトルは、第一印象につながります。
しかし、映画の全てではありません。
実際にタイトルなどを気にせずに本編を鑑賞してみると、「邦題はダサいけれど面白かった」という作品が結構あります。
ぜひ食わず嫌いせずに、映画を楽しみましょう。
(※本ページの情報は2023年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでご確認ください。)