映画コラム

映画『TENET テネット』のクライマックスシーンをわかりやすく解説【制作秘話も】

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『TENET テネット』のクライマックスシーンを考察

『TENET テネット』のクライマックスシーンを「名もなき男」と「ニール」の視点から考察していきます。

「名もなき男」と「ニール」の視点から時系列順にクライマックスのシーンを分かりやすく並べてみました。

まずは名もなき男のクライマックスシーンの時系列からです。

名もなき男のクライマックスシーン

まずは、主人公「名もなき男」の行動からです。【時間を順行している】

  1. 洞窟への侵入(入り口は爆破で塞がれる)
  2. 直進すると、カギのかかった柵がある
  3. 絶体絶命のピンチに、柵の向こうに転がっていた死体がいきなり蘇り、カギを開けてくれる
  4. マクガフィン(アルゴリズムの一部/プルトニウム)を取り返すも、入り口から出られない
  5. 謎のロープが出現し、時間「10:00」ちょうど爆発の瞬間に脱出する

ニールのクライマックスシーン

次に「ニール」です。【時間を逆行→順行→逆行している】

  1. 爆弾トラップが入口に設置されていることに気づく
  2. 名もなき男に、爆弾の事実を知らせようと時間を順行に戻す【ニールが2人存在】
  3. 順行に戻ったニールは、車のクラクションを鳴らすも失敗する
  4. 脱出作戦を変更し、洞窟の上から車に繋げたロープを投げ込み、爆発の瞬間に名もなき男を助ける→成功
  5. もう一度、時間を逆行にして行動をするが、洞窟に入って柵の鍵を閉めた後、敵に撃ち殺されて死んでしまう【ニールが3人存在】
  6. 名もなき男が、3人目のニールの死体を発見

ニールの正体は?

ニールの3人目が死体であった事実は、クライマックスシーンのラストで判明しています。

ニールは名もなき男に対して、

  1. 「僕を任務に誘ってくれたのは未来の君だ」と告白した
  2. 「洞窟の鍵を開けられるのは、自分しかいない」と宣言した

以上の点から分かります。

『TENET テネット』のクライマックスシーンの名もなき男の顔に注目

ニールは最後にまた過去へと逆行していきますが、名もなき男の顔が何とも切なそうです。

「ニールはこれから死んでしまう」と、名もなき男は知っていたからです。

何とも難しいクライマックスシーンですが、その中心には2人の友情が強く感じられます。

【考察】ニールはキャットの子供説

意味、疑問

「名もなき男」の良き相棒として活躍を続けるニールは、「実は、キャットの子どもだったのではないか?」という説があります。

ニールが「実は、キャットの子どもだったのではないか?」の根拠は、以下の通りです。

  • 冒頭のオペラハウスで名もなき男の命を助けている【バックパックに結ばれていた赤いストラップ】
  • 最後のスタルスク12でのアルゴリズム奪還作戦でも名もなき男を助けている【最後のトークとこれも赤いストラップから分かる】
  • 名もなき男がキャットとその子供を守るところ
  • ニールとセイターだけエストニア語を話すという事実
  • ラストシーンで、ニールは名もなき男によって雇われていたと判明
とけい

仕事で雇われているにしても、ニールの命をかけすぎ感は否めません。

ニールの行動を考察

もし、ニールの母親がキャットであるならば、「母の恩人を今度は救う立場として関わる」意味で筋が通ります。

  1. セイターに腹部を撃たれたキャットの命は、名もなき男によって助けられる
  2. 更には真相を知りすぎたキャットがプリヤに始末されそうになるところを、名もなき男が救う

実は何度か、名もなき男はキャットを救っているのです。

まとめ

『TENET テネット』のクライマックスシーンは難解です。

しかし名もなき男やニールの行動を時系列で振り返ってみると行動の意味がよく分かるので、本作がより面白くなることでしょう。

また「ニールの母親がキャットではないか?」と考えながら、映画『TENET テネット』を鑑賞すると、違った楽しみ方ができます。

冒頭から目が離せない映画『TENET テネット』をこの機会にぜひ、鑑賞してみてはいかがでしょうか。

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