映画『F1®/エフワン』はフィクション作品です。

主人公ソニー・ヘイズも架空の人物ですが、複数の実在F1ドライバーの経験を複合して作られたキャラクターであることが、複数の報道・解説で明言されています。

そのため本記事では映画『F1®/エフワン』の実話要素をピックアップ。

記事のポイント

  • 『F1®/エフワン』は実話の要素がいくつも散りばめられていた!

まず「映画『F1®/エフワン』はどんな話ですか?」について見ていきましょう。

映画『F1®/エフワン』はどんな話ですか?

映画『F1®/エフワン』は、かつてロータスで大事故に遭いキャリアを失った男・ソニー・ヘイズが年齢を重ねてから再びF1の世界へ戻ってくる物語です。

  • 若き天才ドライバーとの対立
  • チーム内政治
  • 過去の事故のトラウマ
  • 身体的限界との闘い

F1といった極限の世界で、再びステアリングを握る男の「復活の物語」が描かれます。

ソニーはロータス時代の大クラッシュで重傷を負い、キャリアを断たれます。

しかし年月を経て、チームの政治的思惑も絡む中、再びF1マシンに乗るチャンスが訪れました。

そこから始まるのは

  • ベテラン vs 若手
  • 経験 vs 才能
  • 過去 vs 未来

といった激しいドラマです。

作品名F1®/エフワン
監督ジョセフ・コシンスキー

映画『F1®/エフワン』のキャスト

  • ソニー・ヘイズ(主人公):ブラッド・ピット
  • 若手スター/ライバル:ダムソン・イドリス
  • チーム関係者・F1界の人物:豪華キャスト多数出演
  • 実在のF1チーム・ドライバーもカメオ出演

映画『F1®/エフワン』と実在のF1史との違い

監督は「複数の実在ドライバーの経験を組み合わせた象徴的キャラクター」と説明しています。

そのため本作は「実話ではないが、実話の影が濃く差し込む作品」となっています。

  • ドネリーの事故 → ソニーの事故設定の核
  • ラウダの復帰 → ソニーの復活物語の象徴性
  • アロンソvsハミルトン → ベテランvs若手の対立構造
  • クビサの後遺症 → 身体的限界の描写
  • ザナルディの精神的闘い → フラッシュバック描写

つまり本作は「F1史の名場面を一本の物語に凝縮した象徴的フィクション」 とも呼べる構造になっています。

主人公ソニー・ヘイズは架空の人物です。

しかし実は以下の実在ドライバーがモデルとなり、ソニー・ヘイズの経験として複合されています。

マーティン・ドネリー

  • 1990年スペインGPでロータスのマシンが大破
  • 車体から投げ出され重傷
  • この事故でF1キャリアが事実上終了 → ソニーの「ロータス時代の大事故」設定の核

ドネリーの事故 → ソニーの事故設定の核

ソニー・ヘイズの「ロータス時代の大事故」は、1990年スペインGP予選でのマーティン・ドネリーの大クラッシュと深い関連性があります。

  • ドネリーはロータス102で高速クラッシュし、車体から投げ出され重傷
  • この事故が原因でF1キャリアは事実上終了
  • 映画の「ロータス所属」・「大事故でキャリア喪失」という設定が一致

ニキ・ラウダ

  • 1976年の大事故からわずか6週間で復帰 → ソニーの「年齢を重ねてからの復帰」構造に反映

ラウダの復帰 → ソニーの復活物語の象徴性

ソニーの「年齢を重ねてからの復帰」は、1976年の大事故から6週間で復帰したニキ・ラウダの実話を強く反映しているでしょう。

  • ラウダはニュルブルクリンクで瀕死の大事故
  • わずか6週間で奇跡の復帰
  • 「死と隣り合わせの復帰」、その象徴性が映画のソニーと重なる

アロンソ vs ハミルトン(2007年)

  • ベテランと新人の激しい内部抗争 → ソニーと「若手スターの対立構造」のモデル

アロンソ vs ハミルトン → ベテラン vs 若手の対立構造

映画に描かれる「ベテラン vs 若手」の内部抗争は、2007年マクラーレンでのアロンソvsハミルトンの対立と酷似しています。

  • ベテラン(アロンソ)と新人(ハミルトン)の激しい内部抗争
  • チーム内政治・メディアの対立構図
  • 映画の「経験 vs 才能」「老獪さ vs 若さ」の軸と一致

ロバート・クビサ

  • 大事故後の復帰と身体的制限 → ソニーの「後遺症・身体的限界の描写」に反映

クビサの後遺症 → 身体的限界の描写

ソニーが抱える「身体的後遺症」「限界と闘いながら走る姿」は、ロバート・クビサの大事故後の復帰を参照したといわれています。

  • クビサは2011年の事故で右腕に深刻な後遺症
  • 復帰後もステアリング操作に制限が残った
  • 映画の「身体的限界と向き合うソニー」と重なる

アレックス・ザナルディ

  • 事故後の精神的葛藤 → ソニーの「フラッシュバック描写」に反映

ザナルディの精神的闘い → フラッシュバック描写

ソニーが事故の記憶に苦しむ描写は、アレックス・ザナルディの事故後の精神的闘いを反映したものでしょう。

  • ザナルディは2001年の事故で両脚を失う
  • その後、精神的トラウマと向き合いながら競技に復帰
  • 映画の「事故のフラッシュバック」「精神的葛藤」と一致

映画『F1®/エフワン』の見どころ

  1. ブラッド・ピットによる本気のF1ドライビング
  2. 若手スターとの対立が生む濃密な人間ドラマ
  3. 過去の事故と向き合う心理描写
  4. F1界の政治・スポンサー圧力のリアル

① ブラッド・ピットによる本気のF1ドライビング

ブラッド・ピットは実際にF1マシンに近い特別車両を操縦し、本物のサーキットで本物の速度域で撮影しています。

F1映画史上、ここまでリアルな走行シーンは前例がありません。

② 若手スターとの対立が生む濃密な人間ドラマ

映画では、

  • ベテランの経験
  • 若手の才能
  • チーム内政治
  • メディアの圧力

といったF1特有の「見えない戦い」が描かれます。

これは2007年のアロンソ vs ハミルトンの構図を彷彿とさせ、 F1ファンなら思わずニヤリとするリアリティがあります。

③ 過去の事故と向き合う心理描写

ソニーは事故のフラッシュバックに苦しみ、 身体的後遺症と精神的トラウマを抱えながら走ります。

これはクビサやザナルディの実話を思わせ、F1の光と影を真正面から描く作品になっています。

④ F1界の政治・スポンサー圧力のリアル

F1は常に政治とスポンサーの力学が絡む世界です。

本作でも、ソニーの起用理由に政治的背景があり、チーム内の駆け引きが物語の軸となります。

まとめ

映画『F1®/エフワン』はフィクションですが、主人公ソニー・ヘイズには複数の実在ドライバーの経験が反映されています。

  • マーティン・ドネリー:ロータス時代の大事故 → ソニーの事故設定の核
  • ニキ・ラウダ:大事故からの奇跡の復帰 → ソニーの復活物語の象徴性
  • アロンソ vs ハミルトン:ベテランと新人の内部抗争 → 若手スターとの対立構造
  • ロバート・クビサ:事故後の後遺症と身体的限界 → ソニーの身体描写
  • アレックス・ザナルディ:事故の精神的トラウマ → フラッシュバック描写

そのため本作は、F1史の実話の断片も楽しめる作品です。

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とけい
映画大好きライターの「とけい」です。