あのエア・ジョーダンの誕生にはキーパーソンがいたことを知っているでしょうか。
ソニー・ヴァッカロです。
映画『AIR/エア』では、NIKEの大人気スニーカー「エア・ジョーダン」の誕生秘話が描かれています。
そこで本記事では「エア・ジョーダン」を生み出したソニー・ヴァッカロを中心に、映画『AIR』を解説していきます。
- 「エア・ジョーダン」を生み出したソニー・ヴァッカロ
- 映画『AIR』はどこまで実話だったのか
それでは『AIR/エア』のあらすじから見ていきましょう。
ソニー・ヴァッカロが誕生させたエア・ジョーダン
映画『AIR/エア』ではエア・ジョーダンの開発と交渉が、メインに描かれています。
当時、NIKEのバスケットボール部門は低調気味でした。
そこでソニー・ヴァッカロは新しいビジネスプランを考えます。
マイケル・ジョーダンのスニーカー「エア・ジョーダン」が誕生
マイケル・ジョーダンをシグネチャーモデルとして、スニーカーを開発しようと考えたのです。
こうして「Air Jordan 1」が販売されます。価格は、当時$65 USDでした。
エア・ジョーダンには3つの意味がある
- シューズのクッション性が非常に高い意味「AIR」
- マイケル・ジョーダンのニックネーム「AIR」
- ダンクシュートの長い滞空時間「AIR」
エア・ジョーダンは規格外だった
エア・ジョーダンを開発する段階で、面白いアイデアが考案されました。
マイケル・ジョーダンが在籍する「シカゴ・ブルズ」のチームカラー赤と黒を、スニーカーの色の基調にしようと決めたのです。
しかし当時のNBAの規約には、「白い部分の面積が80%以上のシューズ」を使用しなければならないルールがありました。
つまりNIKEは、エア・ジョーダンが違反だと分かっていました。
エア・ジョーダンの罰金を払い続けるNIKE
ですがそれでもNIKEは、マイケル・ジョーダンが1試合エア・ジョーダンを着用する度に毎試合5000ドルもの罰金を払い続けたのです。
その後、この事件を逆手に取ったテレビCMでNIKEのエア・ジョーダンは爆発的な人気を得ています。
映画『AIR』でも描かれているエピソードです。
『AIR/エア』のあらすじ
1984年、NIKEのバスケットシューズは人気がありませんでした。
当時のバスケットボールシューズは「コンバース」や「アディダス」が主流だったからです。
そのためNIKE社員のソニー・ヴァッカロが、マイケル・ジョーダンに目をつけました。
作品名 | AIR/エア |
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監督 | ベン・アフレック |
公開日 | 2023/4/7 |
上映時間 | 112分 |
『AIR/エア』のキャスト
ベンアフレックとマットデイモンは仲良し
映画『AIR/エア』はベン・アフレックとマット・デイモンの仲良し幼馴染みコンビが、監督や制作を担当しています。
ベン・アフレックとマット・デイモンといえば、映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』が有名です。
実はこの名優2人が立ち上げた会社「アーティスト・エクイティ」の第1弾プロジェクトが、映画『AIR/エア』になります。
ベン・アフレックとマイケル・ジョーダン
映画『AIR/エア』制作のために、ベン・アフレックとマイケル・ジョーダンは話し合いを行っています。
その場でマイケル・ジョーダンは「映画にどの要素が大切であるのか」について語りました。
- NIKEの社員ハワード・ホワイト
- 母親のデロリス
当初、完成した脚本にはハワード・ホワイトや母親デロリスのエピソードはありませんでした。
脚本を書き足す
そのためベン・アフレックはマイケル・ジョーダンとのやり取りから、2人のエピソードを脚本に書き足しています。
こうして映画『AIR/エア』はよりマイケル・ジョーダンに寄り添った作品に仕上がったのです。
映画『AIR/エア』を観た感想
93/100点
映画『AIR/エア』はバスケットボールファンはもちろん、興味のない方でも十分に楽しめる作品です。
劇中には、NIKEの企業理念が登場しています。
NIKEの企業理念を軸に、本作のストーリーが展開していきます。面白い構成です。
本作ではマイケル・ジョーダンがほとんど映りません。
あくまでビジネスを中心とした映画『AIR/エア』の脚本に唸りました。
※次のページから、ネタバレを含みます。