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『極悪女王』は実話だった!役作りエピソードが驚愕【ダンプ松本】

極悪女王
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Netflix『極悪女王』は実話に基づくストーリーです。

モデルはあの伝説のヒールレスラー、ダンプ松本です。

さて、1980年代の女子プロレス界を席巻した伝説のヒールレスラーを描いた物語はどこまで実話だったのでしょうか?

『極悪女王』は実話をどこまで再現している?

POINT4

『極悪女王』は実在のプロレスラー・ダンプ松本(松本香)の半生がストーリーになっています。

実話として再現されている内容は以下の通りです。

  • ダンプ松本のキャリア
  • クラッシュ・ギャルズとの関係
  • 過激な試合スタイル

ここでダンプ松本のキャリアを見ていきましょう。

ダンプ松本のキャリア

ダンプ松本のプロフィール詳細
本名松本 香(まつもと かおる)
生年月日1960年11月11日
年齢63歳(2024年9月現在)
出身地埼玉県熊谷市
身長164cm
体重100kg
血液型B型
所属えりオフィス


ダンプ松本は父親の金銭問題・DV・女性問題などで小さい頃から苦労していました。

その中で、最愛の母のために家を買って建ててあげたいと夢を抱きます。

また当時、女子プロレスラーで人気のあったビューティーペアに憧れるように。

極悪女王』でも描かれているシーンです。

プロレスデビュー

ダンプ松本はプロレスに憧れ、全日本女子プロレスに入門しています。

最終的に「極悪同盟」のリーダーとして活躍していく。これはドラマ『極悪女王』の大まかな流れですが、ダンプ松本のキャリアと一致しています。

1980年、全日本女子プロレスでダンプ松本は本名の松本香として、プロデビューを果たしました。

しかしデビュー当初は前座・やられ役の地位に甘んじていたため、無名でした。

ダンプ松本誕生

1984年にはリングネームを「ダンプ松本」と変更しています。

クレーン・ユウら共に、ヒール軍団『極悪同盟』を結成したのです。

ちなみに「ダンプ」というリングネームは、本名時代のファイトを観ていた客が「あいつ、ダンプみてえだ!!」と口走ったことから。

クラッシュ・ギャルズとやり合う全盛期

後に一番弟子となるブル中野らとヒールのタッグチームを組んだダンプ松本は、圧倒的なヒールとしてプロレス界に君臨します。

人気だった正規軍「クラッシュギャルズ」(ライオネス飛鳥と長与千種が結成していたコンビ名)との抗争を繰り広げたのです。

ダンプ松本は、女子プロレス界を大いに盛り上げました。

ダンプ松本と長与千種、ライオネス飛鳥の関係性は『極悪女王』でも描かれている

『極悪女王』で描かれるダンプ松本は長与千種、ライオネス飛鳥と同期の関係です。

ドラマ内ではダンプ松本の試合スタイルを忠実に再現しています。

  • 凶器を使用した試合
  • 観客を挑発するようなパフォーマンス

加えて長与千種、ライオネス飛鳥と対立構図であったこともドラマと同様に事実でした。

伝説の試合

1985年8月、大阪城ホールで開催された全日本女子プロレスの大会で、長与千種とダンプ松本の「敗者髪切りデスマッチ」が行われました。

試合はダンプ松本がKO勝ち。試合後、長与千種の髪が切られます。

それで大阪城ホールは騒然となり、試合終了後に暴動状態となりました。

引退と復帰

1988年2月28日、ダンプ松本は一度引退します。

しかし2003年5月に復帰を果たし、現在も現役プロレスラーとして活躍を続けています。

ダンプ松本さんが獲得したタイトル回数・詳細
全日本シングル王座1回
WWWA世界タッグ王座2回(クレーン・ユウx1、ブル中野x1)
全日本女子プロレス殿堂入り
レスリング・オブザーバー殿堂入り1996年

ダンプ松本は「生涯現役」を掲げており、今後も試合に出場を続ける予定です。

『極悪女王』キャストの役作りエピソード

  • ゆりやんレトリィバァ(ダンプ松本役)
  • 唐田えりか(長与千種役)
  • 剛力彩芽(ライオネス飛鳥役)

ゆりやんレトリィバァ(ダンプ松本役)

  • 体重の40kg増量
  • 2年間にも及ぶハードなトレーニング

ゆりやんレトリィバァと唐田えりかは役作りのために、数ヶ月間、口をきかないようにしていました。

唐田えりか(長与千種役)

  • 体重の10kg増量と1年以上かけた肉体改造
  • 髪型再現のために丸刈り

技術習得のために長期間にわたるプロレスの練習も徹底して、取り組んでいます。

剛力彩芽(ライオネス飛鳥役)

  • 体重の10kg増量と肉体改造
  • アクロバット技の習得

ライオネス飛鳥の特徴的な空中技を再現するために、アクロバット訓練を重ねていきました。

まとめ

『極悪女王』は1980年代の女子プロレス界を舞台に、伝説のヒールレスラー・ダンプ松本の半生を描いた作品です。

  • ゆりやんレトリィバァの40キロの増量
  • 唐田えりかの丸刈り

作品の一つ一つのシーンに覚悟が見える傑作です。

本作は社会背景としても1980年代の日本社会における女性の立場や、女子プロレスブームの様子など、当時の状況が色濃く反映されています。

長与千種がプロレスを監修

『極悪女王』は長与千種がプロレスを監修しているため、80年代全盛期の女子プロレスが忠実に再現されました。

ダンプ松本も「自分そのものが描かれている」と評価しています。

『1985年のクラッシュ・ギャルズ』もオススメ

ドラマ『極悪女王』の副読本としてぜひ一読をオススメしたいのが、柳澤健の『1985年のクラッシュ・ギャルズ』です。

クラッシュ・ギャルズがいかにして生まれ、いかにして戦ったのか。

全盛期を迎え、長与と飛鳥は解散して、その後、二人はいかなる人生を歩んだのか。

女子プロレスの魅力がこれでもか、と詰め込まれたノンフィクションです。

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『極悪女王』と一緒に、ぜひ本作もお楽しみください。

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とけい
映画大好きライターの「とけい」です。