映画『フェイブルマンズ』は監督スティーブン・スピルバーグの自伝的作品です。
物語は幼少期から始まり、誰もが知る名匠はどのような人生を歩んだのか。
そのルーツを、本作で深く理解できます。
- 実話映画『フェイブルマンズ』を解説
映画を年間200本くらい楽しむとけいが書いています。
それでは『フェイブルマンズ』のあらすじから見ていきましょう。
『フェイブルマンズ』のあらすじ
巨匠スティーヴン・スピルバーグが映画監督になる夢を叶えた自身のキャリアを幼少期から描きます。
初めて映画館へ行ってから、サミー・フェイブルマン少年は映画に夢中になりました。
8ミリカメラを手に、家族の休みや旅行を記録する係となります。
サミーを芸術家の母は応援しますが、科学者の父は不真面目な趣味だと考えていました。
ある日、一家は西部へと引っ越します。そこでは様々な変化があり……?
作品名 | フェイブルマンズ |
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公開日 | 2022/11/11 |
上映時間 | 151分 |
タイトルの意味
映画『フェイブルマンズ』のタイトルは、フェイブルマン一家の意味があります。
また「fable」は「寓話」という意味のドイツ語です。
つまり『フェイブルマン(fabelmans)』は「寓話を語る男」という意味も持っています。
タイトルの考案者はトニー・クシュナー
本タイトルはスティーヴン・スピルバーグの盟友であり、共同脚本兼プロデューサーを手がけたトニー・クシュナーが思いついたものです。
劇作家や演出家が戯曲をより理解してもらうため、その解釈を強調して書いた戯曲の要約を表す「fabel」なる演劇用語から、タイトルの発想を得ています。
映画『フェイブルマンズ』を観た感想
88/100点
スティーヴン・スピルバーグの人生が、全面的に反映された作品でした。
作内では、家族との関係性が色濃く出ています。
なかなか実体験だけに、本作はしんどいシーンが多いのですが、全体としてポップな印象を受けます。
それこそスティーヴン・スピルバーグ監督の技量が成せる技でしょう。
『フェイブルマンズ』のキャスト
ガブリエル・ラベル(サミー・フェイブルマン役)
ミシェル・ウィリアムズ(ミッツィ・フェイブルマン役)
ポール・ダノ(バート・フェイブルマン役)
セス・ローゲン(ベニー・ローウィ役)
ジャド・ハーシュ(ボリス叔父さん役)
ジュリア・バターズ(レジー・フェイブルマン役)
キーリー・カルステン(ナタリー・フェイブルマン役)
実話映画『フェイブルマンズ』を解説
映画『フェイブルマンズ』はスティーヴン・スピルバーグ監督の少年時代が中心です。
スティーヴン・スピルバーグ監督は1946年12月、オハイオ州シンシナティ生まれ。
その後はアリゾナ州で育ち、カリフォルニア州に移住しています。
父の仕事の関係で引っ越しが多かったのです。
引っ越しに関するエピソードは実話映画『フェイブルマンズ』でしっかりと描かれています。
『フェイブルマンズ』はつまらない?
スティーヴン・スピルバーグ監督のヒット作といえば、
- 『ジョーズ』(1975)
- 『E.T.』(1982)
- 『ジュラシック・パーク』(1993)など
世界的に有名なものばかりです。
ですので、ヒット作品の製作についての苦悩などが描かれるのかと思いきや、
『フェイブルマンズ』はあくまでスティーヴン・スピルバーグ少年が映画監督になるまでを描きます。
一番見たいスティーヴン・スピルバーグの全盛期が『フェイブルマンズ』はごっそりとカットされています。
本作をより楽しむためのドキュメンタリーがある
そのため映画『フェイブルマンズ』と供に、ドキュメンタリー『スピルバーグ!』をみることをオススメします。
ドキュメンタリー『スピルバーグ!』では映画『ジョーズ』など、主にヒット作品の制作裏話が、中心です。
ドキュメンタリー『スピルバーグ!』は『U-NEXT』で独占配信されています。
まとめ
映画『フェイブルマンズ』は156分とかなりの長尺です。
ですが少年時代の思い出でもあり、スティーヴン・スピルバーグ監督でもなかなか短くできなかったように思えます。
監督は「自分と被写体の間に距離を置こうと思ったが難しかった」と撮影を振り返ったほどです。
また「この物語を語らずにキャリアを終えるなんて、想像すらできない。私にとってこの映画はタイムマシンのようなものだ」とも語っています。
映画『フェイブルマンズ』は力作となりました。
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参考URL:https://otocoto.jp/column/fabelmans0304/
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