『運命じゃない人』をネタバレ解説【前半】
真紀は指輪を売り、行くあてもないので近くのレストランに入ります。
しかし、そこでナンパをされたのでした。
ナンパのために、真紀に声を掛けたのは、宮田の親友である神田です。
一方、サラリーマンの宮田武は、半年前にマンションを購入していました。
その話をどこからか聞きつけた宮田の上司が、
「明日のデートにそのマンションを使わせてくれ」
と言ってきます。
お人好しの宮田は、上司の依頼を断れません。
宮田は神田から、食事の誘いの電話をもらう
その後、帰宅した宮田は親友の「神田」から、食事の誘いの電話をもらいます。
神田がやたら小声である点を指摘すると「探偵の仕事中だから」と言われてしまいました。
食事に関しては、あまり乗り気でなかった宮田ですが、
「元彼女のあゆみちゃんのことで話がある」
と神田に言われると、気持ちが変わり、すぐにマンションを飛び出します。
宮田は、レストランに到着します。
遅刻してきた神田はあゆみと偶然会ったことに加えて、あゆみが結婚することを宮田に伝えます。
ここで未練タラタラの宮田に、神田は、お説教。
話の流れから、神田は後ろのテーブルにいた女性をナンパしようと持ちかけます。
このナンパされた女性こそ、映画で最初に登場する真紀でした。
真紀と宮田
真紀は行く先もないので、あっけなくレストランの宮田たちと同席します。
その様子に、宮田は驚きます。
神田は2人に気を使うようにして、トイレを理由に席を立ちました。
ほとほと宮田が困っていると、真紀が突然泣き出します。
スキを見計らって、宮田が神田に電話をかけると、
「うまくやれよ」
とだけ、神田に伝えられたのでした。
宮田は真紀に現状を告白
あきらめた宮田は、真紀に現状をすべて話してしまいます。（元カノが消えた件）
それから「気をつかわずに帰ってくれていい」と話す宮田に、真紀も「帰る家がない」と打ち明けます。
互いの事情を知った二人の距離は一気に縮まります。
- 宮田は元彼女に逃げられた
- 真紀は元彼が浮気をしている証拠を見つけた
こうして宮田は、真紀を自分のマンションに泊めることに。
しかし、そんなハプニングが2人の距離をグッと縮めていきました。
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宮田と真紀とあゆみ
宮田は、あゆみの寝室だった部屋を真紀に使ってもらおうと考えます。
その部屋には、ダンボールに入ったあゆみの荷物がまだ置かれたままでした。
ここで宮田は逃げるようにして、慌てて風呂を沸かしにGO。
そして風呂が沸いたちょうどその時、あゆみが突然やってきたのです。
あゆみは荷物に用があるらしいのですが、宮田はオロオロするほかありません。
そこに真紀がやってきて「勝手すぎるよ」とあゆみに文句を言います。
宮田は真紀を追いかける
あゆみには「必要な物だけ取ったら出て行くように」と告げ、宮田は真紀を追いかけることにします。
宮田は、なんとか真紀に追いつきました。
しかし、真紀は逃げるようにして、タクシーに乗ってしまいます。
神田が「電話番号をなめるな」と怒っていたことを宮田は思い出し、タクシーを引き留めて「電話番号を教えて」と、真紀に頼みました。
熱い訴えを聞いていた運転手は、そっと真紀に紙とペンを渡します。
真紀も熱い気持ちに押されたのか電話番号を書き、宮田は有頂天になりましたとさ。
『運命じゃない人』の感想
92/100点
『運命じゃない人』の前半だけ見れば、単純に「恋愛」がテーマのお話です。
しかし、「ハッピーエンドで、めでたし。めでたし」とは、なりません。
前半でも、いくつか変な点がありました。
- あゆみが、急に宮田の家に訪れた理由
- 神田のレストランでの不自然な行動
ですがラストに向かうにつれて、状況は一変します。
ここから一気に映画『運命じゃない人』の見え方が、変わっていくのです。
『運命じゃない人』の圧倒的な構成力に、感動しました。
