1946年に制作された映画『素晴らしき哉、人生！』はまだカラーではなく、白黒の映画でした。
アメリカ人にはクリスマスのホリデーシーズンに、必ずテレビで『素晴らしき哉、人生！』が放映されていることから、クリスマスの代名詞である映画です。
- 映画『素晴らしき哉、人生！』のあらすじや裏話を紹介
ネタバレは一切、ございません。
それでは、映画『素晴らしき哉、人生！』のあらすじから見ていきましょう！
『素晴らしき哉、人生！』のあらすじ
舞台は1945年ーー
ちょうど第二次世界大戦後すぐのクリスマスイブです。
今にも、主人公ジョージ・ベイリーは橋の上から身投げしようとしていました。
その光景と、周りの願いを聞き入れた天国は、見習いを送ります。
映像は一気に1919年へと戻ります。ジョージはまだ12歳です。
彼は、どのような人生を歩んでいったのでしょうか？
| 作品名 | 素晴らしき哉、人生！ |
|---|---|
| 原題 | its-a-wonderful-life |
| 公開日 | 1946/12/20（米） |
| 上映時間 | 130分 |
| キャスト | ジェームズ・ステュアート |
79/100点
人生について深く考えさせられる映画です。
映画『素晴らしき哉、人生！』は失敗だった？
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映画『素晴らしき哉、人生！』は、興行収入的には失敗だったと言われています。
1940年代半ばの製作費としては破格の370万ドルが本作には使われていたのですが、初動興行収入はわずか330万ドルしか稼げなかったからです。
当初は、映画『素晴らしき哉、人生！』を手がけたフランク・キャプラの唯一の失敗作との評価でした。
キャブラ監督の代表作は、以下の通りです。
- 波も涙も暖かい
- ポケット一杯の幸福
- スミス都へ行く
- 或る夜の出来事
ただしキャプラ監督本人は、「『素晴らしき哉、人生！』が一番のお気に入りだった」と発言しています。
その後、1970－80年にかけてアメリカ国内が経済的にシビアな状態になっていきます。
その頃から、本作の評価が見直されていきました。
今では、クリスマス映画の定番となっています。
『素晴らしき哉、人生！』のエンディングが何パターンもあった
また、キャプラ監督は『素晴らしき哉、人生！』のエンディングを何パターンも撮影していたようで、今でも貴重な未公開カットが発見され続けています。
ちなみに最初の脚本では、クライマックスにジョージは神に祈りを捧げる予定でした。
しかし、それでは宗教色が強いと感じたため、今の映画で採用されている感動的なシーンへと変更されたのです。
『素晴らしき哉、人生！』の撮影は真夏
『素晴らしき哉、人生！』の撮影は、真夏のサンフランシスコで行われました。当然、雪はありません。
ただストーリーの設定上、どうしても大量の雪が必要でした。
当時は、一版的に白く塗ったコーンフレークを「人工雪」として使用していました。
ですが、コーンフレークの人工雪だと雪を踏むと、会話が聞こえなくなってしまいます。
キャプラ監督は、音源をライブで録音したいと考えていました。
そこで、キャプラ監督は考えます。
水と石鹸泡を利用して「化学泡フォーマイト」と呼ばれる物質を作り上げたのです。
この化学泡フォーマイトは、今では消化器にも使われています。
化学泡フォーマイトを送付機で吹き付けていくことで、街全体を真っ白にしたのです。
当時、誰が歩いても静かな上に足跡まで残る新技術は、画期的でした。
その功績が認められ、化学泡フォーマイトで『素晴らしき哉、人生！』はアカデミー賞の技術賞を受賞しています。
まとめ
映画『素晴らしき哉、人生！』では、最初から最後まで色濃くジョージの生涯に触れ続けています。
その中で「クリスマス」というアクセントが、ジョージの心情に反映されながらも色濃く映し出されていきました。
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