音楽映画『セッション』はラストシーンの評価が「怖い」・「最低」など、ストーリーの展開に賛否両論の意見がよく飛び交っています。
そんな狂気とも呼べる本作のストーリーは、実話だったのでしょうか?
そこで本記事では、以下のようなトピックを中心にまとめてみました。
- 映画『セッション』は実話?
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それでは『セッション』のあらすじから見ていきましょう!
『セッション』のあらすじ
ある日、ニーマンは、偉大なドラマーを目指し、最高峰の音楽学校であるシェイファー音楽院に入学しました。
すると教師のフレッチャーにより突然、初級クラスから最上級のクラスに引き上げられます。
ニーマンは、プロドラマーになれる可能性が高くなったと喜びました。
しかし、そこで彼を待っていたのは、フレッチャーの狂気ともいえるスパルタ指導でした。
作品名 | セッション |
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原題 | whiplash |
公開日 | 2015/4/17 |
上映時間 | 107分 |
キャスト | J・K・シモンズ |
79/100点
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映画『セッション』は実話だった?
完全な実話では、ありません。
しかし、映画『セッション』の鬼教師・フレッチャーには、実在のモデルがいました。
フレッチャーのモデルとは?
本作の監督を務めたデイミアン・チャゼルは、高校時代にジャズバンドに所属していました。
しかしジャズバンドの競争が激しく、指導していた音楽教師の指導もかなり厳しかったそうです。
この実体験をもとに、デイミアン・チャゼルは『セッション』の脚本を執筆しています。
『セッション』に登場した曲『キャラバン』(Caravan)
映画『セッション』に登場した曲『キャラバン』(Caravan)は、ジャズの名曲です。
デューク・エリントンがエリントン楽団のトロンボーン奏者であったファン・ティゾールと共同で1935年に作曲された歴史ある楽曲です。
その特徴は、4ビートにとらわれない激しいリズムにあります。
『セッション』本編映像:「ウィップラッシュ」演奏シーン
もう一曲の『ウィップラッシュ』(Whiplash)は、映画『セッション』の原題です。
作中でニーマンがドラムを叩いてる曲でもあります。
『ウィップラッシュ』の作曲はハンク・レヴィであり、1973年に発表されています。
ちなみに『ウィップラッシュ』の意味は「ムチを打つこと」であり、リズムが変化していく特徴を持ちます。
『セッション』撮影は短期間だった

アカデミー賞作品賞にもノミネートされた『セッション』ですが、全シーンの撮影にかけられた日数はたったの19日間と短期間でした。
1日の撮影時間は18時間以上と、ハードスケジュールです。
映画『セッション』は「ブラックリスト」にピックアップされた
映画『セッション』は予算を集めるために、まず短編映画を製作しています。
こうして、2012年にデイミアン・チャゼルの書いた『セッション』の脚本が、「ブラックリスト」にピックアップされます。
「ブラックリスト」とは映画化された場合、ヒット間違いなしとされる脚本の一覧リストです。
『セッション』の製作企画が、始まった瞬間です。
ちなみに短編映画でも、教師役はJ.K・シモンズでしたが、生徒役はマイルズ・テラーではありませんでした。
『セッション』がつなげた映画『ラ・ラ・ランド』

デイミアン・チャゼル監督は『セッション』よりも先に、構想を練っていたミュージカル映画がありました。
映画『ラ・ラ・ランド』です。
ですが『ラ・ラ・ランド』は、問題が山積みでした。
- 大掛かりなセット
- ゴージャスな衣装
- スター俳優を採用する企画力
- 高度な撮影技法
そのため、『ラ・ラ・ランド』の企画は先送りにされていたのでした。
つまり『セッション』の大ヒットがなければ、映画『ラ・ラ・ランド』の製作もなかったのかもしれません。
まとめ:『セッション』の原題は『Whiplash』

『セッション』の原題は『Whiplash』であり、直訳すると「むち打ち」でした。
鬼教師フレッチャーの『Whiplash』というダブルミーニングもさることながら、
演奏シーンではドラマーの技量が試される心臓ヒリヒリのシーンが、映画『セッション』では存分に表現されています。
とくにラスト9分間のセッションシーンが、圧巻です。
(※本ページの情報は2023年1月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでご確認ください。)