『リコリス・ピザ』は、ハリウッド近郊にあるサンフェルナンド・バレーが舞台です。
1970年の若者たちが、恋をかけ抜けるようにして味わっていくストーリーです。
この記事を読めば、こんなことが分かります。
- 映画『リコリス・ピザ』の意味は?
- ゲイリーには実在のモデルがいる
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ネタバレは一切、ございません。
それでは映画『リコリス・ピザ』のあらすじから見ていきましょう!
『リコリス・ピザ』のあらすじ
『リコリス・ピザ』の舞台は、1970年代のサンフェルナンド・バレーです。
カメラマンアシスタントのアラナと高校生で子役のゲイリーは偶然、出会いました。
二人は急接近やすれ違いを経て、また歩み寄っていきます。
恋模様が、メインテーマです。
『リコリス・ピザ』に登場するアイテムは、70年代を完璧に再現したものばかりです。
作品名 | リコリス・ピザ |
---|---|
監督 | ポール・トーマス・アンダーソン |
公開日 | 2021/7/1 |
上映時間 | 134分 |
キャスト | アラナ・ハイム/クーパー・ホフマン |
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『リコリス・ピザ』の意味は?
厳密には、『リコリス・ピザ』は、アナログレコードのスラングです。
レコードの見た目が、リコリスで作ったピザに似ている点から、『リコリス・ピザ』と呼ばれるようになりました。
ちなみにリコリスは、独特な香りがする球根植物です。
『リコリス・ピザ』のゲイリーには実在のモデルがいる
ゲイリー・ゴーツマンの経歴は、波乱万丈です。
- 子役として大家族映画『合併結婚』(1968)に出演
- ウォーターベッドの事業
- ピンボール販売
これは、なんと映画『リコリス・ピザ』のゲイリーがしている動きそのままです。
ちなみに、今はトム・ハンクスとプロダクション会社<Playtone>を運営している名プロデューサーでもあります。
ポール・トーマス・アンダーソン監督が『リコリス・ピザ』を誕生させたきっかけ
20年前、ポール・トーマス・アンダーソン監督は、とある光景を目撃していました。
それは近所の学校の近くを通りかかった時、中学生くらいの子供が女性スタッフを大人のように口説いていたところです。
その時、「これが、もしデートに発展したらどうなるのか」を、考えたそうです。
こうして、映画『リコリス・ピザ』が誕生しました。
『リコリス・ピザ』は20年間温められた
主に、他の作品が息詰まった時に、映画『リコリス・ピザ』の脚本を少しずつ書いていったそうです。
そのため20年間、ストーリーを温められ続けました。
そんな15歳男子の不器用な恋を描いた映画『リコリス・ピザ』は、 アカデミー賞主要3部門にノミネートされています。
『リコリス・ピザ』のキャストや感想
74/100点
『リコリス・ピザ』のキャストは監督の関係者だらけです。
ポール・トーマス・アンダーソン監督の役者の友人や、その家族で占められているという何とも異様なキャストのラインナップです。
『リコリス・ピザ』には、謎の日本人妻が登場しています。
これもポール・トーマス・アンダーソン監督の義理の母が、日本人だからだそうです。
作中に登場してくる日本人の性格も、義理の母とシンクロしているそうな。
まとめ
『リコリス・ピザ』は、画面内でなんとも言えない空気感をまとっています。
その1つの要素が、私小説的要素でしょう。
ポール・トーマス・アンダーソン監督の個人的なエピソードや体験が、『リコリス・ピザ』には大量投入されています。
その結果、作内でなんとも言えない高揚感を味わうことが出来るのでしょう。
何度も鑑賞することで、より魅力が上がっていくタイプの映画の筆頭が、『リコリス・ピザ』なのです。
(※本ページの情報は2023年4月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでご確認ください。)