ゲームの歴史を知るのに、便利なドキュメンタリー映画があります。
『セガvs.任天堂/Console Wars』です。
本作では、アメリカにおけるセガの成長とライバルの任天堂の歩みが分かります。
本記事では、『セガvs.任天堂/Console Wars』の内容を含めた「アタリショック」などのゲームの歴史を詳しく解説していきます。
- 映画『セガvs.任天堂/Console Wars』のあらすじ
- アタリショックを含めたゲームの歴史を解説
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2ページ目から、ネタバレを含みます。
それでは、『セガvs.任天堂/Console Wars』のあらすじから見ていきましょう。
『セガvs.任天堂/Console Wars』のあらすじ
時は、1990年代――ゲームといえば「任天堂」でした。
当初、アメリカ拠点のセガは、全然ダメダメでした。
しかし、トム・カリンスキーが他社からの引き抜きにより「セガ」に入社して以降、風向きが変わっていくのです。
作品名 | セガvs.任天堂/Console Wars |
---|---|
公開日 | 2020/12/4 |
上映時間 | 92分 |
声の出演 | 杉田智和・大塚芳忠 |
映画監督 | ブレイク・J・ハリス |
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58/100点
ゲームの歴史を解説:アタリ社の登場

『セガvs.任天堂/Console Wars』よりも前の、ゲームの歴史を見ていきましょう。
スペースウォーの機材一式。世界初のシューティングゲームです。残念ながらコレだけは触れなかったのですが、この奥のほうのモニタで再現?したものがプレイできます。そちらの動画は撮影した。#レトロゲーム pic.twitter.com/GhJDXH5nlq
— 窓月らら/きゃん/みくにゃん💙 (@miecat_can) November 29, 2015
当時、『スペースウォー!』は、無料配布が行われています。
そのおかげで、『スペースウォー!』は熱狂的なファンを獲得していきました。
そのファンの一人に、アタリの創業者であるノーラン・ブッシュネルがいたのです。
1972年、ノーラン・ブッシュネルが『アタリ』を創業
会社『アタリ』は、アーケード型ゲーム機「ポン」で大ヒットを果たします。
その結果、ゲーム業界全体の市場をも大きく広げていったのです。
その後、映画配給で有名なワーナーに、株式を売りつつ資金を確保します。
家庭用ゲーム機の開発に、乗り出すためです。
アタリ社は家庭用ゲーム機で苦戦
こうして、ソフト交換ができるハードモデルの開発にアタリ社は成功します。
しかし『アタリ』は、ゲーム機の売上げに苦戦していました。
アタリショックとは
1983年、クソゲーム『E.T.』大赤字からの「アタリショック」を引き起こします。
業績が急上昇していた『アタリ』は、黄金期を迎えていました。
しかし、ここで史上最悪のクソゲームを発売してしまいます。
その背景には当時、ライバル社が次々と高性能な次世代ゲーム機を発売していたことがありました。
アタリのゲーム機の売り上げは低調で、ライバルの動向から『アタリ』は焦っていたのです。
低クオリティーのゲーム『E.T.』
打開策として、人気ソフトをクリスマスに販売しようと考えます。
そこでワーナーが人気映画『E.T.』に高額のライセンス料を払ってまで、ゲーム化することを決定します。
しかしこの時点で、クリスマスまでに残されたソフトの開発期間は、わずか6週間しかありませんでした。
こうして、低クオリティーのゲーム『E.T.』が、誕生してしまいます。
ゲーム業界全体が薄利多売を求めた結果、ゲームの質はぐんぐんと低下していきます。
アタリ社は崩壊し、ゲームの市場規模は縮小へ
『アタリ』の崩壊がきっかけで、アメリカの家庭用ゲームの市場規模は、縮小し続けます。
こうした一連のゲーム業界の悲劇は、後に「アタリショック」と呼ばれるようになりました。
『セガvs.任天堂/Console Wars』では、その後の世界が中心に描かれています。
- 「ニンテンドー・オブ・アメリカ」【任天堂】が設立されたのは、1980年です。
- 「セガ・オブ・アメリカ」が設立されたのは1986年です。
任天堂に大分、遅れを取っています。
1986年当時、任天堂の頑張りのおかげで、ようやくアメリカのゲーム業界全体に活気が取り戻されつつあった時期でした。
どのようにして、セガはゲーム業界で戦っていったのでしょうか?
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『セガvs.任天堂/Console Wars』では、セガのCEOであるトム・カリンスキーや任天堂の社員達が、当時のゲーム戦争について熱く語っています。
(※本ページの情報は2022年12月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでご確認ください。)
※次のページから、ネタバレを含みます。