映画レビュー

『ニュー・シネマ・パラダイス』の音楽は、エンニオ・モリコーネ氏の楽曲に支えられている

映画『ニュー・シネマ・パラダイス』は、「文明の十字路」という別名を持つシチリアを存分に活かしたストーリーです。

街並みの成長や映画座の誕生を通じ、娯楽がいかに育っていったのでしょうか。

また住民の交流を通じて、作内からしっかりとノスタルジックな気持ちを感じ取れる作品です。

この記事を読めば、こんなことが分かります。

記事のポイント
  • 映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のあらすじを紹介
  • 『ニュー・シネマ・パラダイス』とエンニオ・モリコーネの楽曲

それでは、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のあらすじから見ていきましょう。

『ニュー・シネマ・パラダイス』のあらすじ

本作はシチリアの小さな村を舞台に、映写技師アルフレードと少年トトの交流を描いた物語です。

映画愛に溢れた作品です。街に「映画館」がやってきた時の興奮している住民の様子が、作内でありありと描かれています。

今、映画館が当たり前にどこでもある有り難さを改めて再認識すると同時に、人間愛に心打たれる映画です。

作品名ニュー・シネマ・パラダイス
公開日1989/12/16
上映時間124分
キャストサルヴァトーレ・カシオほか
映画監督ジュゼッペ・トルナトーレ

とけいの評価

82/100点

『ニュー・シネマ・パラダイス』とエンニオ・モリコーネ氏のキャリア

そんなエンニオ・モリコーネ氏の楽曲で、有名な作品は何?

A.やはり『ニュー・シネマ・パラダイス』(1989)の楽曲でしょう

エンニオ・モリコーネ氏はこれまでに7,000万枚以上のアルバムを売り上げており、2つのアカデミー賞と4つのグラミー賞を獲得しています。更には6つの英国アカデミー賞を受賞しました。

アカデミー賞・作曲賞を受賞したのは2015年であり、『ヘイトフル・エイト』の楽曲での受賞でした。

それまで『天国の日々』(1978)、『ミッション』(1986)、『アンタッチャブル』(1987)、『バグジー』(1991)、『マレーナ』(2000)でもアカデミー賞作曲賞にノミネートされており、実に、6回のノミネートを経てようやくの受賞でした。

また2007年には、エンニオ・モリコーネ氏は「アカデミー名誉賞」を受賞しています。

映画・音楽・芸術への壮大かつ多面的な貢献が、評価された形となりました。

トトが映画技師を任せてもらった時に、「音楽をかけよう!」と言ったシーンの後、流れる音楽は何ですか?

A.トトとアルフレード(TOTO E ALFREDO)ですね。

エンニオ・モリコーネ氏が、手がけた楽曲のトトとアルフレード(TOTO E ALFREDO)口笛小鳥のさえずりをサウンドとして取り入れています。ほかにも、銃声時計の音も楽曲に使用されています。

先駆的な発想を持つ作曲家としてエンニオ・モリコーネ氏(Ennio Morricone)は長く活躍を続けていましたが、2020年7月6日に91歳で逝去しています。ご冥福をお祈りいたします。

『ニュー・シネマ・パラダイス』から考える「映画館」

映画館」という概念は、時代と共に変わっていきました。

現在、日本にある映画館はシネマコンプレックス(cinema complex)と呼ばれる同一の施設に、複数のスクリーンがあるタイプがほとんどです。

事前に好きな席を予約できますし、人気作品はそもそもスクリーン数が多いために席の取り合いも少なくなりました。映画マナーも、浸透しています。

ただ、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』で見かけられるような「応援上映」や「笑う」などの行為は少なくなりました。みんなで楽しむという大衆娯楽が「映画」だという認識は薄くなっています。

どちらがいい、というわけではありませんが、『ニュー・シネマ・パラダイス』は昔の映画ファンにとって、より胸打つ作品であるに違いありません。

また、若い世代も本作を通じて、「映画の力を信じよう」と思える力強さがあります。それは画面内から、はっきりと熱が伺えます。

まとめ

シチリアの小さな村の映写技師アルフレードと、「トト」というニックネームで親しまれたサルヴァトーレの物語『ニュー・シネマ・パラダイス』の舞台は、第二次大戦後の貧しい村です。

唯一の娯楽が、映画でした。本作は映画館を中心に、話は進んでいきます。

映画の素晴らしさを再認識できる作品です。

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とけい
映画大好きライターの「とけい」です。